本当にあった×××な話
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#21 [ゆーちん]
「亜紀ごめん。ちょっと待っててくれる?」

「私、隣のクラスの子に用があるから先戻ってるね。ごめん!」

「そっか、わかった。こっちこそごめん。じゃあまた後でね。」


亜紀は一人で教室から出て行った。


私は、はるちゃんの方に近寄った。


「あっちの準備室にあるの。来て?」


準備室?


なんでわざわざ…。

⏰:08/12/03 21:17 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#22 [ゆーちん]
はるちゃんは周りにいた生徒にバイバイし、私を準備室まで誘導した。



ガチャン…



ドアが閉まる。



なんか生々しくって、すごく戸惑う。



二人っきりの準備室は、ひんやりと涼しい。



「石田さん。」

「はい?」

「見たよね?」



はるちゃんはなぜか笑顔だった。

⏰:08/12/03 21:20 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#23 [ゆーちん]
逃げられない。



逆らえない。



嘘つけない。



そう思わせるような自信に満ち溢れていた笑顔だった。



「…はい。」

⏰:08/12/03 21:20 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#24 [ゆーちん]
「誰かに言った?」

「いえ、言ってません。」

「本当に?」

「…はい。」

「そっか。わかってると思うけど、誰かにチクると石田さんの秘密バラすからね?」

「…え?」


何この展開。


私の秘密?


まさか…

⏰:08/12/03 21:21 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#25 [ゆーちん]
「石田さん援交してるでしょ?」


ニコッと笑ったはるちゃん。


私の予想は当たった。


「何で…」

「何で知ってるかって?私の友達がね、石田さんの客になったらしいの。」

「え?どういう事…」

「私の友達が、女子高生にお金払ってSEXしたって言ってたの。」


はるちゃんの笑顔は絶えない。

⏰:08/12/03 21:22 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#26 [ゆーちん]
「詳しく聞けば、この学校の制服で、名前は由美って言うし、顔や髪形も石田さんに当てはまったから間違いないな〜って!」


ニコニコ笑いながらはるちゃんは私にそう言った。


私は偽名を使わない。


面倒だから。


それが仇となった。

⏰:08/12/03 21:23 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#27 [ゆーちん]
「私だ、って証拠は無いじゃないですか。」

「証拠?あるよ。」


はるちゃんは携帯電話を取り出し、誰かに電話をかけ始めた。


…嘘でしょ?


私の携帯電話が、けたたましく鳴り出した。

⏰:08/12/03 21:24 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#28 [ゆーちん]
はるちゃんに電話番号なんか教えてるはずもないのにどうして?


「青木くんに番号聞いたの。」


…青木?


あ。


こないだ相手した人、確かそんな名前だ。


しかもかっこよかったから番号教えちゃったんだ。


…最悪。

⏰:08/12/03 21:28 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#29 [ゆーちん]
もう逃げられない。


「校長にチクるんですか?」

「え?チクって欲しいの?」


はるちゃんは笑った。


「まさか!」

「アハハ。チクんないよ。石田さんがさっきの事、誰にも言わないって約束してくれればね。」

「約束します。」

⏰:08/12/03 21:29 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#30 [ゆーちん]
「よし!でさぁ、石田さんにお願いあるんだけど。」

「何ですか?」

「私と組まない?」


…ん?


意味がわからない。


組む?


何を?

⏰:08/12/03 21:30 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


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