本当にあった×××な話
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#22 [ゆーちん]
はるちゃんは周りにいた生徒にバイバイし、私を準備室まで誘導した。
ガチャン…
ドアが閉まる。
なんか生々しくって、すごく戸惑う。
二人っきりの準備室は、ひんやりと涼しい。
「石田さん。」
「はい?」
「見たよね?」
はるちゃんはなぜか笑顔だった。
:08/12/03 21:20 :SH901iC :5DB/A33.
#23 [ゆーちん]
逃げられない。
逆らえない。
嘘つけない。
そう思わせるような自信に満ち溢れていた笑顔だった。
「…はい。」
:08/12/03 21:20 :SH901iC :5DB/A33.
#24 [ゆーちん]
「誰かに言った?」
「いえ、言ってません。」
「本当に?」
「…はい。」
「そっか。わかってると思うけど、誰かにチクると石田さんの秘密バラすからね?」
「…え?」
何この展開。
私の秘密?
まさか…
:08/12/03 21:21 :SH901iC :5DB/A33.
#25 [ゆーちん]
「石田さん援交してるでしょ?」
ニコッと笑ったはるちゃん。
私の予想は当たった。
「何で…」
「何で知ってるかって?私の友達がね、石田さんの客になったらしいの。」
「え?どういう事…」
「私の友達が、女子高生にお金払ってSEXしたって言ってたの。」
はるちゃんの笑顔は絶えない。
:08/12/03 21:22 :SH901iC :5DB/A33.
#26 [ゆーちん]
「詳しく聞けば、この学校の制服で、名前は由美って言うし、顔や髪形も石田さんに当てはまったから間違いないな〜って!」
ニコニコ笑いながらはるちゃんは私にそう言った。
私は偽名を使わない。
面倒だから。
それが仇となった。
:08/12/03 21:23 :SH901iC :5DB/A33.
#27 [ゆーちん]
「私だ、って証拠は無いじゃないですか。」
「証拠?あるよ。」
はるちゃんは携帯電話を取り出し、誰かに電話をかけ始めた。
…嘘でしょ?
私の携帯電話が、けたたましく鳴り出した。
:08/12/03 21:24 :SH901iC :5DB/A33.
#28 [ゆーちん]
はるちゃんに電話番号なんか教えてるはずもないのにどうして?
「青木くんに番号聞いたの。」
…青木?
あ。
こないだ相手した人、確かそんな名前だ。
しかもかっこよかったから番号教えちゃったんだ。
…最悪。
:08/12/03 21:28 :SH901iC :5DB/A33.
#29 [ゆーちん]
もう逃げられない。
「校長にチクるんですか?」
「え?チクって欲しいの?」
はるちゃんは笑った。
「まさか!」
「アハハ。チクんないよ。石田さんがさっきの事、誰にも言わないって約束してくれればね。」
「約束します。」
:08/12/03 21:29 :SH901iC :5DB/A33.
#30 [ゆーちん]
「よし!でさぁ、石田さんにお願いあるんだけど。」
「何ですか?」
「私と組まない?」
…ん?
意味がわからない。
組む?
何を?
:08/12/03 21:30 :SH901iC :5DB/A33.
#31 [ゆーちん]
ハテナマークを頭の周りに浮かべた私を見て、はるちゃんはニコッと笑った。
「さっき校長とSEXしてるの見たでしょ?」
「はい。」
「アレさぁ、私もお金貰ってるの。」
舌を出して悪戯っ子みたいに笑ったはるちゃんは年下のようにも見えた。
:08/12/03 21:31 :SH901iC :5DB/A33.
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