本当にあった×××な話
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#322 [ゆーちん]
しばらく待っていると先輩が帰ってきた。


「由美ちゃん、お待たせ。」

「ううん。」

「中入って。」


そんなこんなで、先輩の家に入った。


相変わらずの先輩の家。


ひとりぼっちで…こんな広い家に住んでると思うと私まで悲しくなる。

⏰:08/12/06 12:16 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#323 [ゆーちん]
適当に座り先輩は音楽を掛けてくれた。


「由美ちゃん。」

「ん?」

「ゆうととはどういう関係なの?」

「別に変な関係じゃないよ?」


先輩にははるちゃんとの関係は言ってない。


だからゆうとくんのこと説明できない。

⏰:08/12/06 12:17 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#324 [ゆーちん]
「俺みたいな関係じゃないよな?」

「あ、うん。ありえないから!」

「そっか。ならいいけど。」

「もしそうだったらどうしてたの?」

「ゆうととは関係持たないで、って由美ちゃんに土下座してたかも。」

「えぇ。なんでそこまで?」

⏰:08/12/06 12:17 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#325 [ゆーちん]
「ゆうとだけには由美ちゃん取られたくないよ。」


…ん?


それって?


「どういう意味ですか?」

「ゆうとには内緒だぞ?」

「うん。」

⏰:08/12/06 12:18 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#326 [ゆーちん]
「あいつも、はるちゃんの客なんだ。俺もそうじゃん?ゆうとは俺がはるちゃんの客って事は知らないみたいだけど…。よく考えれば俺ら穴兄弟になっちゃったってことじゃん?」

「穴兄弟って…。」


私は呆れて笑ってしまった。

⏰:08/12/06 12:20 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#327 [ゆーちん]
「だから由美ちゃんまで穴兄弟の相手だと、さすがにキツいよ。」


…あぁ、そういうことか。


少しでも変な期待した私がバカだった。


「ふ〜ん。でもさ、私先輩以外の人とヤったりしてるよ?」

「わかってる。でもなんか、ゆうとだけは嫌っていうか…。てか他の奴とヤってるっていうのも本当はいやなんだけどな!」

⏰:08/12/06 12:21 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#328 [ゆーちん]
ほらまた…。


そうやって優しい言葉をさりげなく言ってくれる。


突き放したいのに、突き放せないじゃん。


私…恋するの嫌なんだよ。


わかってるでしょ?


あんまり…ドキドキさせないでよ。

⏰:08/12/06 12:21 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#329 [ゆーちん]
「それは無理だよ。たぶんもう抜け出せない。」

「何で?金がいるなら俺がやるっていつも言ってんじゃん。なんで俺の金は受け取ってくんないの?」

「先輩から貰うと…後悔するから。」

「後悔?何の?」

「それは、わかんない。でもたぶん…うん。後悔する。」

「フッ。何それ。意味わかんなさすぎて笑える」


先輩は笑った。

⏰:08/12/06 12:22 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#330 [ゆーちん]
その笑顔が近付き、いきなり強引なキスをされた。


優しくない。


焦ってるのが丸わかりなキス。


こんなキス…したくないよ。


たぶん、たぶんね?


この時お互いの気持ち、薄々わかっていたんだと思う。


素直になれない私たちだから、この気持ちにちゃんと気づけなかったんだよね。


なんか…ごめんね。


ごめん、先輩。

⏰:08/12/06 12:23 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#331 [ゆーちん]
「待って…痛い‥」

「ごめん。でも我慢して。俺…もう無理だわ…アッ…」


こんなことするために私はここに来たんじゃない。


ゆうとくんのこと聞かれるだろうなって思ってたよ。


正直に答えらんないけど、先輩には納得してもらいたかった。

⏰:08/12/06 12:24 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


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