本当にあった×××な話
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#328 [ゆーちん]
ほらまた…。
そうやって優しい言葉をさりげなく言ってくれる。
突き放したいのに、突き放せないじゃん。
私…恋するの嫌なんだよ。
わかってるでしょ?
あんまり…ドキドキさせないでよ。
:08/12/06 12:21 :SH901iC :RGCJ8FBc
#329 [ゆーちん]
「それは無理だよ。たぶんもう抜け出せない。」
「何で?金がいるなら俺がやるっていつも言ってんじゃん。なんで俺の金は受け取ってくんないの?」
「先輩から貰うと…後悔するから。」
「後悔?何の?」
「それは、わかんない。でもたぶん…うん。後悔する。」
「フッ。何それ。意味わかんなさすぎて笑える」
先輩は笑った。
:08/12/06 12:22 :SH901iC :RGCJ8FBc
#330 [ゆーちん]
その笑顔が近付き、いきなり強引なキスをされた。
優しくない。
焦ってるのが丸わかりなキス。
こんなキス…したくないよ。
たぶん、たぶんね?
この時お互いの気持ち、薄々わかっていたんだと思う。
素直になれない私たちだから、この気持ちにちゃんと気づけなかったんだよね。
なんか…ごめんね。
ごめん、先輩。
:08/12/06 12:23 :SH901iC :RGCJ8FBc
#331 [ゆーちん]
「待って…痛い‥」
「ごめん。でも我慢して。俺…もう無理だわ…アッ…」
こんなことするために私はここに来たんじゃない。
ゆうとくんのこと聞かれるだろうなって思ってたよ。
正直に答えらんないけど、先輩には納得してもらいたかった。
:08/12/06 12:24 :SH901iC :RGCJ8FBc
#332 [ゆーちん]
その後は、いつもみたいな優しくて気持ちいいSEXしてくれる。
そう思ってた。
それなのに、今日の先輩…なんか変だよ。
まるで…これから起こる事をわかってたみたいに、激しく求めてきた。
…先輩、あれほど嫌がってたのに、ごめんなさい。
:08/12/06 12:25 :SH901iC :RGCJ8FBc
#333 [ゆーちん]
翌日、学校に行き、亜紀と他愛もない話をして盛り上がっていた。
「アハハ!それでそれで?」
「でねっ!そいつがさ‥」
「由美ちゃん。」
これから話が面白くなるっていうのに、こんな時に誰?
振り返れば…ゆうとくんだった。
教室のドアのところで手招きしている。
:08/12/06 12:26 :SH901iC :RGCJ8FBc
#334 [ゆーちん]
「あ…。」
「由美、確かあの人、昨日の人だよね?」
「うん…亜紀ごめん。」
「うん、いいよ。行っておいで。」
亜紀に謝って私はゆうとくんのところに向かった。
:08/12/06 12:26 :SH901iC :RGCJ8FBc
#335 [ゆーちん]
「友達と話してたのにごめんね。ちょっとこっち来てくれる?」
「…はい。」
ゆうとくんに連れて行かれた場所。
それは…部室だった。
さすがに怖くなって、部室の中には入らなかったので部室の外で話す事に。
:08/12/06 12:27 :SH901iC :RGCJ8FBc
#336 [ゆーちん]
「由美ちゃん、正直に答えてね。」
「はい。」
「あの日、ここにいたの…由美ちゃんでしょ?」
「…。」
「由美ちゃんでしょ?」
「…はい。」
この人には嘘付けない。
そう思い、私は正直に言った。
「やっぱり。目合ったもんね!」
「ごめんなさい。覗く気はなかったんです。」
:08/12/06 12:28 :SH901iC :RGCJ8FBc
#337 [ゆーちん]
「女、見た?」
「女の人は、後ろ向いていたんで見えなかったです。」
さすがにここで、私がはるちゃんと組んでるって事がバレるとマズイと思い、必死に隠した。
「本当に?」
「はい、見てません。」
「そっか。ならいいよ。」
「すみませんでした。」
「反省してる?」
「はい。」
ゆうとくんの顔を見るのが怖かったから、ずっと俯いていた。
だけどそれが仇となった。
:08/12/06 12:29 :SH901iC :RGCJ8FBc
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