本当にあった×××な話
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#464 [ゆーちん]
「だって…」
その瞬間、フワっと幸くんの腕に包まれた。
「ごめんな。俺が最初に言っときゃ、よかったんだよな。」
「…。」
「俺と由美の子供、産んでくれる?」
「…うん。」
涙が出た。
こんな優しい幸くん、反則だよ。
ほんと悪魔みたいな天使だ。
:08/12/07 20:38 :SH901iC :JoXzO7f2
#465 [ゆーちん]
怒ってると思ったら、いきなり抱きしめながら謝ってきて嬉しい言葉をくれる。
そんな器用な幸くんが大好き。
だからさ、ずっと離さないで。
「俺のお嫁さんになってくれる?」
:08/12/07 20:39 :SH901iC :JoXzO7f2
#466 [ゆーちん]
答えは決まってる。
「よろしくお願いします。」
プロポーズは、もっとロマンチックな場所がよかった。
よりによって私の部屋?
でも、もう何でもいいや!
幸くんが離れていかないなら、なんだっていい。
:08/12/07 20:40 :SH901iC :JoXzO7f2
#467 [ゆーちん]
■□■□■□■
宝物
■□■□■□■
:08/12/07 20:43 :SH901iC :JoXzO7f2
#468 [ゆーちん]
学校は退学した。
お互いの両親は、私たちの結婚に反対しなかった。
だから、どんどん話が進んで、いつの間にか私の苗字が変わり、幸くんと同じ住所に。
左手の薬指には光るものが輝いていた。
:08/12/07 20:45 :SH901iC :JoXzO7f2
#469 [ゆーちん]
冬を越え、春を迎えた。
温かい町を、大きなお腹で夕飯の買い物のためにのんびりと歩く今日この頃。
「由美ちゃん?」
声を掛けられて振り返ると、懐かしい顔が笑っていた。
「先輩!」
飯田先輩だった。
「え、何?妊娠したの?」
相当驚いているみたい。
:08/12/07 20:45 :SH901iC :JoXzO7f2
#470 [ゆーちん]
「うん。もうすぐ生まれんの。男の子か女の子かはわかんないけど…早く会いたい!」
「すげーな。知らなかったし。」
「エヘヘ。てか先輩、ちゃんと進学できたの?」
「ギリギリ。」
少しカッコよくなった先輩は、大学の制服であるスーツがよく似合っていた。
:08/12/07 20:47 :SH901iC :JoXzO7f2
#471 [ゆーちん]
「てゆーか先輩、こんなとこで何してるんですか?学校は?」
公園のベンチに座りながら黄昏れるキャラでもないのに…。
「午後から学校休みだから、これからおデートちゃん。」
「マジ?彼女できたんだ!おめでとう!」
「待ち合わせが公園とか可愛い彼女だろ?」
「アハハ!」
:08/12/07 20:47 :SH901iC :JoXzO7f2
#472 [ゆーちん]
「先輩、大学楽しい?」
「うーん、まぁまぁかな。大学厳しいけど、支えてくれる彼女いるし?」
「惚気んなー!」
「アハハ。そういう由美ちゃんは?」
「楽しいよ?結婚生活、最高!」
「惚気んなー!」
しばらくすると、
「雅志ー!」
と言いながら女の子が駆け寄ってきた。
:08/12/07 20:48 :SH901iC :JoXzO7f2
#473 [ゆーちん]
「れいか!」
優しくほほえむ先輩は幸せそうだった。
先輩の彼女は私に一礼し、笑いかけてくれた。
「お友達?」
「あぁ。高校の時の後輩。」
「初めまして。雅志の彼女のれいかです。」
人なつっこい先輩の彼女は、私より1つ下の高校3年生。
:08/12/07 20:50 :SH901iC :JoXzO7f2
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