本当にあった×××な話
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#55 [ゆーちん]
軽い説教を受けた後、自分の机に戻る。
「何だったの?」
亜紀が私の机の前に来て言った。
「授業サボるなってさ。」
亜紀には、いつも保健室や屋上でサボっていると伝えてある。
はるちゃんと組んでいる事は誰も知らない。
:08/12/04 14:16 :SH901iC :7nsCA4C.
#56 [ゆーちん]
♪〜
メールを受信した。
はるちゃんからだ。
《朝1で谷口先生と音楽準備室。よろしくね!》
いきなり?
しかも谷口先生かよ!
そんな事を思いながら亜紀にサボる事を伝えた。
「さっそくかよ!」
亜紀に笑われながら私は教室を抜け出した。
:08/12/04 14:18 :SH901iC :7nsCA4C.
#57 [ゆーちん]
はるちゃんと組んでもう1週間。
何度か仕事を経験してるうちに気付いた。
やっぱ音楽準備室での仕事が1番多い。
:08/12/04 14:20 :SH901iC :7nsCA4C.
#58 [ゆーちん]
はるちゃんの居場所イコール音楽室って感じだから、客もわざわざ音楽室を指定してくるんだって。
男の思考って、よくわかんないよね。
私はいつもみたいに音楽準備室の入口を監視できる場所に腰を降ろした。
ウォークマンを耳に装着し、睡魔に襲われながらも40分程監視した。
:08/12/04 14:20 :SH901iC :7nsCA4C.
#59 [ゆーちん]
ガチャ…
準備室から谷口先生が出て来た。
入れ代わるように、私は準備室に入って行く。
「お疲れ様でーす。」
「ん〜…やっぱ朝1はキツいね。」
:08/12/04 14:21 :SH901iC :7nsCA4C.
#60 [ゆーちん]
はるちゃんは目をショボショボさせながら笑っていた。
「あ、はるちゃんに報告があるんだぁ。」
「ん、何?何?」
はるちゃんは疲れているにも関わらず爽やかな笑顔だった。
「今日青木さんと会うの。」
「そうなんだぁ!私から料金上げろって言っといてあげるね。」
「アハハ。よろしくお願いします。」
:08/12/04 14:22 :SH901iC :7nsCA4C.
#61 [ゆーちん]
そして放課後になり、私は青木さんと駅近くのコンビニで待ち合わせをした。
…あ!
見覚えのある車が、コンビニの駐車場に入って来た。
近寄ってみると間違いなく青木さんだ。
「青木さん!お久しぶりです。」
「おう!乗って〜。」
「はい!」
私は車に乗り込んだ。
この時、あの人に見られてるなんて想像もしなかった。
:08/12/04 14:23 :SH901iC :7nsCA4C.
#62 [ゆーちん]
ホテルに向かう車中、はるちゃんの話で盛り上がった。
学生時代の話を聞いていると何だか楽しい。
一応はるちゃんが売りしてる事は秘密みたいなので、私達の関係は仲のいい生徒と教師って事になっている。
「はるから連絡来てたよ!もっと高く買ってやれってさ。」
青木さんは笑った。
「マジですか?はるちゃんったら〜!」
…なんて、知らないフリをした。
:08/12/04 14:24 :SH901iC :7nsCA4C.
#63 [ゆーちん]
「あ、由美ちゃん。これから行くホテルだけど…あそこでいい?」
そう言って指差した場所は高級ホテルだった。
ラブホテルだなんて安っぽい場所じゃない。
すっごく豪華!
「…凄い。」
呆然と目の前に立ちはだかるホテルを眺めた。
:08/12/04 14:25 :SH901iC :7nsCA4C.
#64 [ゆーちん]
「…いい?」
「も、もちろんです。すごい嬉しい!」
「そ?よかった。」
「キャー!マジで凄い!」
「無邪気に騒ぐ所がまだまだガキだね。」
青木さんは鼻で笑った。
「そうやって、やけに落ち着いてる青木さんはもうオヤジですね。」
「アハハ。」
ふざけあってるとホテルに到着。
私達はチェックインした。
:08/12/04 14:26 :SH901iC :7nsCA4C.
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