本当にあった×××な話
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#13 [ゆーちん]
音楽室には、もうすでにたくさんの生徒がいて、さっきまでの殺風景な教室とは全く別の場所みたいだった。


「みんな座ってねー。」


はるちゃんの甲高い声が教室の全員に届き、皆は座りだす。


はるちゃんの顔が見れないよ…。

⏰:08/12/03 21:06 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#14 [ゆーちん]
私は1番後ろの自分の席に座った。


「それじゃあ始めるよ!」


はるちゃんが授業を始めた。


だけど、さっきの事がフラッシュバックして、はるちゃんの授業も聞かずずっと俯いていた。


…あれ?


机の中に白い紙が入っている。


そっと取り出してみた。

⏰:08/12/03 21:08 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#15 [ゆーちん]
【誰にも言わないよね?】

…えっ!?


心臓が波打った。


はるちゃんの字だ。


私が覗いていた事、バレてる!

⏰:08/12/03 21:09 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#16 [ゆーちん]
どうしよう…。


どうしよう…。


とりあえずその紙は自分のポケットにしまった。


私、校長に呼び出されたりしないよね?


それで『よくも覗いたな!』とか言って暴力振るわれたりしないよね?


無理無理無理!


絶対ヤダ!

⏰:08/12/03 21:09 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#17 [ゆーちん]
てゆーか何で校長とはるちゃんがSEXなんてしてたんだろ。


まさか、はるちゃん…校長に脅されてるとか?


きっとそうだよ!


はるちゃんみたいな美人が、あんなオヤジとSEXしなくても相手なんてたくさんいるはずだもん。


そうだよ、きっと…。

⏰:08/12/03 21:12 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#18 [ゆーちん]
そんな事ばかり考えていると授業が終わった。


「はーい。じゃあ今日はここまでね。起立!礼!」


いっきに教室が騒がしくなる。


他の生徒はぞろぞろと教室を出て行ったり、はるちゃんに話かけたりしていた。


「亜紀、教室帰ろう。」

「うん。」


早くここから…この場所から去りたくて、私は早足で教室の出口に向かった。

⏰:08/12/03 21:14 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#19 [ゆーちん]
「あ、石田さん!」


…えっ!?


後ろから、はるちゃんの声が私を呼び止めた。


ゆっくり振り返ると笑顔のはるちゃんが私を見ている。


「…はい?」

「約束してた本、持ってきたよ。ちょっとこっち来てくれる?」

⏰:08/12/03 21:16 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#20 [ゆーちん]
約束?


本?


何それ…


訳のわからないまま、はるちゃんの顔を眺める。


あぁ…わかった。


口実だ。


私を呼び止める為の嘘なんだ。


ここは素直に従うべき…


なのかな?

⏰:08/12/03 21:16 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#21 [ゆーちん]
「亜紀ごめん。ちょっと待っててくれる?」

「私、隣のクラスの子に用があるから先戻ってるね。ごめん!」

「そっか、わかった。こっちこそごめん。じゃあまた後でね。」


亜紀は一人で教室から出て行った。


私は、はるちゃんの方に近寄った。


「あっちの準備室にあるの。来て?」


準備室?


なんでわざわざ…。

⏰:08/12/03 21:17 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#22 [ゆーちん]
はるちゃんは周りにいた生徒にバイバイし、私を準備室まで誘導した。



ガチャン…



ドアが閉まる。



なんか生々しくって、すごく戸惑う。



二人っきりの準備室は、ひんやりと涼しい。



「石田さん。」

「はい?」

「見たよね?」



はるちゃんはなぜか笑顔だった。

⏰:08/12/03 21:20 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


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