本当にあった×××な話
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#148 [ゆーちん]
《今日は営業周りなんだ。今カフェで雨宿り中。》
《こんな日に営業なんて大変ですね。》
《そうなんだよ。ごめん、小雨になってきたから仕事戻る。またな。》
…なーんだ。
つまんない。
「ハァ。」
大きく溜め息をつき、谷口の授業を放棄した私は夢の中へと旅立った。
:08/12/04 21:15 :SH901iC :7nsCA4C.
#149 [ゆーちん]
…………。
………。
……。
…。
…あれ?
起きてみると見事に授業は終わり、クラスの全員がいなかった。
あ、次の授業は移動教室なんだ。
もぅ!
亜紀起こしてよーっ。
なんて思いながら携帯電話を見てみると亜紀からメールが来ていた。
:08/12/04 21:17 :SH901iC :7nsCA4C.
#150 [ゆーちん]
《由美、爆睡しすぎ〜!声かけても全然起きないから置き去りにしちゃった。怒んないでよー?》
…私、そんな爆睡してたんだ。
おかげで超スッキリ。
んー、授業なんか出たくないし…。
はるちゃんは授業中。
屋上は雨で使えない。
食堂でプリンでも食べよっかな。
:08/12/04 21:17 :SH901iC :7nsCA4C.
#151 [ゆーちん]
ウチの学校の食堂は安いし美味しいし生徒から大人気。
食堂のおばちゃんも、生徒の味方だから、授業サボる時は先生に内緒でかくまってくれる。
なので食堂に行く事にした。
《今起きた。食堂でサボるね!》
亜紀にメールしてから、食堂に向かった。
:08/12/04 21:18 :SH901iC :7nsCA4C.
#152 [ゆーちん]
「おばちゃーん!」
「はいはい。おサボりですか?」
4〜5人のおばちゃんが、のほほんとした笑顔で迎えてくれた。
「助けて〜。」
「もぉー、由美ちゃん留年しても知らないよ?」
おばちゃんとのお喋りは癒される。
「だってー、雨だし授業なんてやってらんないよ。」
そう言った直後、
「同感!!」
と、元気な声が私の後ろから聞こえた。
:08/12/04 21:20 :SH901iC :7nsCA4C.
#153 [ゆーちん]
慌てて振り返ると、
「飯田先輩!?」
がいた。
私は驚きながら飯田先輩をマジマジと見た。
「あれ?君、俺の名前なんで知ってんの?」
「あ、えっと…」
飯田先輩。
本名、飯田雅志。
はるちゃんの…お客さん。
:08/12/04 21:21 :SH901iC :7nsCA4C.
#154 [ゆーちん]
「あ、俺のファン?」
飯田先輩が笑った。
「違いますーっ!」
私も笑った。
おばちゃんが続けて言った。
「雅志くんは食堂じゃ有名だからね。」
…え?
そうなの?
すると飯田先輩は言った。
「え?そうなの?」
…同じリアクションかよ。
:08/12/04 21:21 :SH901iC :7nsCA4C.
#155 [ゆーちん]
「へぇー。俺有名人なんだ!なんか嬉しい。だから君は俺の事知ってたんだぁ?」
「あ、はい。そうなんです。」
本当はそんな噂があるなんて今、知ったんだけどね。
まぁ、ここは上手くごまかせた。
おばちゃんありがとう!
:08/12/04 21:22 :SH901iC :7nsCA4C.
#156 [ゆーちん]
「君、お名前は?」
「由美です」
「由美ちゃん。よろしくー!」
ニカッと笑う飯田先輩。
どうして、はるちゃんにお金払ってSEXするんだろう?
そのルックスと明るい性格なら彼女なんてすぐできそうなのに。
:08/12/04 21:23 :SH901iC :7nsCA4C.
#157 [ゆーちん]
ま、どうでもいっか!
「あ、おばちゃん。俺、杏仁豆腐食べたい。」
「200円。」
「あ、私プリン。」
「はい、プリンは100円。」
おばちゃんは冷蔵庫から杏仁豆腐とプリンを出してきた。
何となくの流れで、飯田先輩と同じテーブルに向かい合わせで座る事に。
:08/12/04 21:24 :SH901iC :7nsCA4C.
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