本当にあった×××な話
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#170 [ゆーちん]
「先輩?」
「何?」
「カバンは?」
私は教室から食堂に移動する時、全てカバンに詰めて持ってきた。
けど飯田先輩は手ブラ。
「俺、学校にカバンなんて持ってきた事ないよ!」
…なんてラフな人。
でもこれくらいラフな方が、私としては付き合いが楽だから嬉しいけどね。
:08/12/04 21:37 :SH901iC :7nsCA4C.
#171 [ゆーちん]
校門を抜け、私達は手を繋いだまま繁華街を歩く。
「先輩!ホテルですか?私、今日手持ち少なくて‥」
そう言いかけると、先輩は私の言葉を遮り、
「俺も金ねぇから俺んち行こっか!」
と笑いながら言った。
:08/12/04 21:38 :SH901iC :7nsCA4C.
#172 [ゆーちん]
「家ですか?」
客の家に行くのは初めて。
そもそも飯田先輩を客として見てもいいのだろうか?
お金も貰っていいのか、わからない。
はるちゃんの客じゃなかったとしても…迷いどころだ。
:08/12/04 21:39 :SH901iC :7nsCA4C.
#173 [ゆーちん]
「到着〜!」
どうしようか考えていると飯田先輩の家についてしまった。
誰もいない飯田先輩の家はなんだか優しい匂いがする。
飯田先輩の部屋はもっと優しい匂い。
「雨に濡れて気持ち悪いな。」
「シャワー浴びて来たらどうですか?」
「んー、じゃあ浴びてくる。適当にテレビ見て待ってて。」
:08/12/04 21:41 :SH901iC :7nsCA4C.
#174 [ゆーちん]
そう言って飯田先輩は部屋を出て行った。
私も濡れて気持ち悪かった靴下を脱ぎ捨てた。
《亜紀ごめん。何か体調悪いから帰るね。》
待っている間、亜紀にメールを送った。
嘘…ついちゃったな。
亜紀、ごめんね。
:08/12/04 21:42 :SH901iC :7nsCA4C.
#175 [ゆーちん]
20分程して飯田先輩がスッキリした顔で戻ってきた。
「由美ちゃんもシャワー使う?」
「ううん、大丈夫です。」
「ん、そっ。」
フーと溜め息をつきながら、私の隣に座って、濡れた髪をタオルでごしごししながら乾かしている。
:08/12/04 21:43 :SH901iC :7nsCA4C.
#176 [ゆーちん]
「綺麗な髪…。」
「え?」
「全然痛んでないですね。」
「あぁ…そう?」
先輩の綺麗な金色の髪はツヤツヤしている。
「羨ましいな。」
「由美ちゃんも綺麗な髪だよ?」
「近くで見るとすごく傷んでるんです。」
:08/12/04 21:44 :SH901iC :7nsCA4C.
#177 [ゆーちん]
「そうかな?」
飯田先輩は私の髪をスッと撫でた。
「…ね?ギシギシでしょ?」
「ん〜?別に…。」
そう言って、飯田先輩は私の髪にキスをした。
その後すぐに優しい目で私を見る。
「…。」
何も言葉が出ない。
…あ、くる。
私の予想は的中。
次の瞬間には、二人の唇がゆっくりと重なった。
:08/12/04 21:45 :SH901iC :7nsCA4C.
#178 [ゆーちん]
「ンッ…」
飯田先輩の温かい舌がゆっくり入ってきた。
「…ンアッ…ハァッ…」
息がこぼれる。
だんだん激しくなるキス。
…やばい。
濡れてきた。
「俺ウマいっしょ?」
小さく笑った先輩。
トロンとしてしまう。
飯田先輩のキスの魔法?
:08/12/04 21:46 :SH901iC :7nsCA4C.
#179 [ゆーちん]
「どう?」
「…もっと。」
「素直だね、由美ちゃん。」
飯田先輩は優しくハニかんだ。
オヤジの舌だと気持ち悪くて仕方ないのに飯田先輩の舌はなぜこんなに心地いの?
彼氏じゃないヤるだけの男。
援交の人達と同じなのに…。
青木さんと言い、飯田先輩と言い…私最近変だよね。
:08/12/04 21:47 :SH901iC :7nsCA4C.
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