本当にあった×××な話
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#20 [ゆーちん]
約束?
本?
何それ…
訳のわからないまま、はるちゃんの顔を眺める。
あぁ…わかった。
口実だ。
私を呼び止める為の嘘なんだ。
ここは素直に従うべき…
なのかな?
:08/12/03 21:16 :SH901iC :5DB/A33.
#21 [ゆーちん]
「亜紀ごめん。ちょっと待っててくれる?」
「私、隣のクラスの子に用があるから先戻ってるね。ごめん!」
「そっか、わかった。こっちこそごめん。じゃあまた後でね。」
亜紀は一人で教室から出て行った。
私は、はるちゃんの方に近寄った。
「あっちの準備室にあるの。来て?」
準備室?
なんでわざわざ…。
:08/12/03 21:17 :SH901iC :5DB/A33.
#22 [ゆーちん]
はるちゃんは周りにいた生徒にバイバイし、私を準備室まで誘導した。
ガチャン…
ドアが閉まる。
なんか生々しくって、すごく戸惑う。
二人っきりの準備室は、ひんやりと涼しい。
「石田さん。」
「はい?」
「見たよね?」
はるちゃんはなぜか笑顔だった。
:08/12/03 21:20 :SH901iC :5DB/A33.
#23 [ゆーちん]
逃げられない。
逆らえない。
嘘つけない。
そう思わせるような自信に満ち溢れていた笑顔だった。
「…はい。」
:08/12/03 21:20 :SH901iC :5DB/A33.
#24 [ゆーちん]
「誰かに言った?」
「いえ、言ってません。」
「本当に?」
「…はい。」
「そっか。わかってると思うけど、誰かにチクると石田さんの秘密バラすからね?」
「…え?」
何この展開。
私の秘密?
まさか…
:08/12/03 21:21 :SH901iC :5DB/A33.
#25 [ゆーちん]
「石田さん援交してるでしょ?」
ニコッと笑ったはるちゃん。
私の予想は当たった。
「何で…」
「何で知ってるかって?私の友達がね、石田さんの客になったらしいの。」
「え?どういう事…」
「私の友達が、女子高生にお金払ってSEXしたって言ってたの。」
はるちゃんの笑顔は絶えない。
:08/12/03 21:22 :SH901iC :5DB/A33.
#26 [ゆーちん]
「詳しく聞けば、この学校の制服で、名前は由美って言うし、顔や髪形も石田さんに当てはまったから間違いないな〜って!」
ニコニコ笑いながらはるちゃんは私にそう言った。
私は偽名を使わない。
面倒だから。
それが仇となった。
:08/12/03 21:23 :SH901iC :5DB/A33.
#27 [ゆーちん]
「私だ、って証拠は無いじゃないですか。」
「証拠?あるよ。」
はるちゃんは携帯電話を取り出し、誰かに電話をかけ始めた。
…嘘でしょ?
私の携帯電話が、けたたましく鳴り出した。
:08/12/03 21:24 :SH901iC :5DB/A33.
#28 [ゆーちん]
はるちゃんに電話番号なんか教えてるはずもないのにどうして?
「青木くんに番号聞いたの。」
…青木?
あ。
こないだ相手した人、確かそんな名前だ。
しかもかっこよかったから番号教えちゃったんだ。
…最悪。
:08/12/03 21:28 :SH901iC :5DB/A33.
#29 [ゆーちん]
もう逃げられない。
「校長にチクるんですか?」
「え?チクって欲しいの?」
はるちゃんは笑った。
「まさか!」
「アハハ。チクんないよ。石田さんがさっきの事、誰にも言わないって約束してくれればね。」
「約束します。」
:08/12/03 21:29 :SH901iC :5DB/A33.
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