本当にあった×××な話
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#211 [ゆーちん]
《お小遣い貰ったよ。ラッキー!》
《あのオヤジは結構お金持ってるから笑っとけば気に入って貰えるんだよ!》
《そうみたいだね!紹介ありがと。》
今日相手したオヤジは、はるちゃんが紹介してくれた人。
《どういたしまして!》
:08/12/05 17:26 :SH901iC :EaTN36f.
#212 [ゆーちん]
その後、何通かやり取りして、はるちゃんとのメールが終わった。
ちょうどその頃、本屋についた。
「いらっしゃいませ〜。」
地元ならではの静かな本屋。
店内には仕事帰りのサラリーマンや、私のような高校生が数名いた。
:08/12/05 17:27 :SH901iC :EaTN36f.
#213 [ゆーちん]
ふと目に止まった少し大人向けの雑誌。
【デートスポット】と言う文字が見えたので私は手に取った。
夜景が綺麗なところや一日中まったりできるペンション。
他にも有名なテーマパークなどが載っていた。
…いいなぁ。
行きたい。
:08/12/05 17:27 :SH901iC :EaTN36f.
#214 [ゆーちん]
行きたいけど彼氏いないし…。
青木さん連れてってくんないかな〜。
きっと忙しいんだろうな。
あ、飯田先輩はどうかな?
あの日以来、学校でも会ってないけど元気なのかな?
:08/12/05 17:28 :SH901iC :EaTN36f.
#215 [ゆーちん]
《先輩、いま何してるんですか?》
メールを送ってすぐに電話が鳴った。
飯田先輩だ。
「もしもし!」
「由美ちゃん、どうしたの?」
「え、別に用はないんですけど先輩元気かなーって。」
「アハハ。元気だよぉ〜由美ちゃんは?」
「んー…普通。」
「アハハハ!」
一週間以上ぶりに先輩の笑い声を聞いた。
なんだか懐かしくって心が痛んだ。
:08/12/05 17:29 :SH901iC :EaTN36f.
#216 [ゆーちん]
「先輩、学校ちゃんと行ってますか?」
「うん。」
「全然会わないですよね。」
「そだね〜。俺、教室から一歩も出ないようにしてるから。」
「え?どうしてですか?」
「さぁ?どうしてでしょう〜。」
何がおかしいのかわからないけど、先輩はクスクスと笑っていた。
:08/12/05 17:30 :SH901iC :EaTN36f.
#217 [ゆーちん]
「ん!?意味わかんない。」
「意味、知りたい?」
「知りたい。」
「由美ちゃんが原因だよ。」
「へ?私?」
「由美ちゃんに会うと俺たぶん無理。」
「何が?」
:08/12/05 17:31 :SH901iC :EaTN36f.
#218 [ゆーちん]
「由美ちゃんに会うと俺たぶん我慢できない。」
「…我慢?」
「ヤリたくなっちまう。」
『ヘヘッ』とわざとらしい笑い声を付け加えた先輩。
「なーんだ。そんな事だったんだ。」
「なーんだとは何だ!」
「私でいいならいつでも相手しますよ。」
「ちょっ…だから!」
「え?」
:08/12/05 17:37 :SH901iC :EaTN36f.
#219 [ゆーちん]
からかったつもりは無いのに、先輩は照れていた。
「ダァーッ!お前のそのSっ気が俺をおかしくさすんだよ!」
「そんな事言ったって…。」
「由美ちゃんさ…明日暇?」
明日は土曜。
特に用はない。
:08/12/05 17:39 :SH901iC :EaTN36f.
#220 [ゆーちん]
「まぁ一応。」
「だったらさ、夜空けといて?」
「わかりました。」
「じゃあまたメールするな。」
「はーい。」
「それじゃっ。」
「うん、バイバイ。」
電話を切り、適当に雑誌を立ち読みし、私は家へと帰った。
明日…また先輩と?
なんて考えるとドキドキする。
やばい。
やっぱり私、最近おかしいね。
:08/12/05 17:40 :SH901iC :EaTN36f.
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