本当にあった×××な話
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#215 [ゆーちん]
《先輩、いま何してるんですか?》


メールを送ってすぐに電話が鳴った。


飯田先輩だ。


「もしもし!」

「由美ちゃん、どうしたの?」

「え、別に用はないんですけど先輩元気かなーって。」

「アハハ。元気だよぉ〜由美ちゃんは?」

「んー…普通。」

「アハハハ!」


一週間以上ぶりに先輩の笑い声を聞いた。


なんだか懐かしくって心が痛んだ。

⏰:08/12/05 17:29 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#216 [ゆーちん]
「先輩、学校ちゃんと行ってますか?」

「うん。」

「全然会わないですよね。」

「そだね〜。俺、教室から一歩も出ないようにしてるから。」

「え?どうしてですか?」

「さぁ?どうしてでしょう〜。」



何がおかしいのかわからないけど、先輩はクスクスと笑っていた。

⏰:08/12/05 17:30 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#217 [ゆーちん]
「ん!?意味わかんない。」

「意味、知りたい?」

「知りたい。」

「由美ちゃんが原因だよ。」

「へ?私?」

「由美ちゃんに会うと俺たぶん無理。」

「何が?」

⏰:08/12/05 17:31 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#218 [ゆーちん]
「由美ちゃんに会うと俺たぶん我慢できない。」

「…我慢?」

「ヤリたくなっちまう。」


『ヘヘッ』とわざとらしい笑い声を付け加えた先輩。


「なーんだ。そんな事だったんだ。」

「なーんだとは何だ!」

「私でいいならいつでも相手しますよ。」

「ちょっ…だから!」

「え?」

⏰:08/12/05 17:37 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#219 [ゆーちん]
からかったつもりは無いのに、先輩は照れていた。


「ダァーッ!お前のそのSっ気が俺をおかしくさすんだよ!」

「そんな事言ったって…。」

「由美ちゃんさ…明日暇?」


明日は土曜。


特に用はない。

⏰:08/12/05 17:39 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#220 [ゆーちん]
「まぁ一応。」

「だったらさ、夜空けといて?」

「わかりました。」

「じゃあまたメールするな。」

「はーい。」

「それじゃっ。」

「うん、バイバイ。」


電話を切り、適当に雑誌を立ち読みし、私は家へと帰った。


明日…また先輩と?


なんて考えるとドキドキする。


やばい。


やっぱり私、最近おかしいね。

⏰:08/12/05 17:40 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#221 [ゆーちん]
次の日の夜。


待ち合わせ場所に向かった。


「あ、先輩!」


先輩はもう到着していた。


「おうっ!久しぶり。」

「お久しぶりです。今日どこに行くんですか?」


すると先輩は少し照れながら言った。

⏰:08/12/05 20:27 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#222 [ゆーちん]
「今日だけ俺の彼女になってくんない?」

「…へ?」

「実は‥」


先輩は以前から行きたかった、カップル限定で入れるバーが近くにあるので、そこに行きたいらしい。


「なるほど!」

「いい?」

「もちろんです。」

「じゃあ行こっか。」


先輩は私の手首を掴み、歩き始めた。


ほんの少し歩くと地下にあるバーに到着した。

⏰:08/12/05 20:27 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#223 [ゆーちん]
入った瞬間わかった。


ここ…ヤバイとこだ。


エロちっくなオーラが漂うフロアの奥に、ピンクの証明が当たっている個室が10個以上ある。


その反対側にはカウンター。


先輩は私をカウンターまで引っ張って行ってくれた。

⏰:08/12/05 20:28 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#224 [ゆーちん]
「何飲みたい?」

「え?」

「ビール?」

「ビールはちょっと…。カクテルとか貰えます?」

「ほーい。」


カウンターの人に飯田先輩は適当に注文してくれたようだ。


「はい。お待たせ。」


そう言って渡されたのは…あのカクテルだった。

⏰:08/12/05 20:29 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


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