本当にあった×××な話
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#217 [ゆーちん]
「ん!?意味わかんない。」
「意味、知りたい?」
「知りたい。」
「由美ちゃんが原因だよ。」
「へ?私?」
「由美ちゃんに会うと俺たぶん無理。」
「何が?」
:08/12/05 17:31 :SH901iC :EaTN36f.
#218 [ゆーちん]
「由美ちゃんに会うと俺たぶん我慢できない。」
「…我慢?」
「ヤリたくなっちまう。」
『ヘヘッ』とわざとらしい笑い声を付け加えた先輩。
「なーんだ。そんな事だったんだ。」
「なーんだとは何だ!」
「私でいいならいつでも相手しますよ。」
「ちょっ…だから!」
「え?」
:08/12/05 17:37 :SH901iC :EaTN36f.
#219 [ゆーちん]
からかったつもりは無いのに、先輩は照れていた。
「ダァーッ!お前のそのSっ気が俺をおかしくさすんだよ!」
「そんな事言ったって…。」
「由美ちゃんさ…明日暇?」
明日は土曜。
特に用はない。
:08/12/05 17:39 :SH901iC :EaTN36f.
#220 [ゆーちん]
「まぁ一応。」
「だったらさ、夜空けといて?」
「わかりました。」
「じゃあまたメールするな。」
「はーい。」
「それじゃっ。」
「うん、バイバイ。」
電話を切り、適当に雑誌を立ち読みし、私は家へと帰った。
明日…また先輩と?
なんて考えるとドキドキする。
やばい。
やっぱり私、最近おかしいね。
:08/12/05 17:40 :SH901iC :EaTN36f.
#221 [ゆーちん]
次の日の夜。
待ち合わせ場所に向かった。
「あ、先輩!」
先輩はもう到着していた。
「おうっ!久しぶり。」
「お久しぶりです。今日どこに行くんですか?」
すると先輩は少し照れながら言った。
:08/12/05 20:27 :SH901iC :EaTN36f.
#222 [ゆーちん]
「今日だけ俺の彼女になってくんない?」
「…へ?」
「実は‥」
先輩は以前から行きたかった、カップル限定で入れるバーが近くにあるので、そこに行きたいらしい。
「なるほど!」
「いい?」
「もちろんです。」
「じゃあ行こっか。」
先輩は私の手首を掴み、歩き始めた。
ほんの少し歩くと地下にあるバーに到着した。
:08/12/05 20:27 :SH901iC :EaTN36f.
#223 [ゆーちん]
入った瞬間わかった。
ここ…ヤバイとこだ。
エロちっくなオーラが漂うフロアの奥に、ピンクの証明が当たっている個室が10個以上ある。
その反対側にはカウンター。
先輩は私をカウンターまで引っ張って行ってくれた。
:08/12/05 20:28 :SH901iC :EaTN36f.
#224 [ゆーちん]
「何飲みたい?」
「え?」
「ビール?」
「ビールはちょっと…。カクテルとか貰えます?」
「ほーい。」
カウンターの人に飯田先輩は適当に注文してくれたようだ。
「はい。お待たせ。」
そう言って渡されたのは…あのカクテルだった。
:08/12/05 20:29 :SH901iC :EaTN36f.
#225 [ゆーちん]
「あ…。」
「何?嫌だった?」
「ううん、大丈夫です!」
「じゃ、これ持ってあそこのテーブルに移動な。」
「はい。」
人にぶつかってカクテルをこぼしそうになりながら、私と先輩は移動した。
あのカクテルを手に持って…。
:08/12/05 20:30 :SH901iC :EaTN36f.
#226 [ゆーちん]
そう。
そのカクテルとは、あの日、青木さんと飲んだ淡いピンクのカクテルだった。
甘い甘い、あのカクテル。
初めて美味しいと感じたお酒。
青木さんが注文してくれたものと、先輩が注文してくれたものが偶然すぎて、すごく驚いた。
:08/12/05 20:31 :SH901iC :EaTN36f.
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