本当にあった×××な話
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#309 [ゆーちん]
「ゆうとくん、周りに気を取られてないで私に集中して?」

「うん…。」

「今は私だけを見てて。」

「んっ…。」


まぁ、なにはともあれ何とか誤魔化してくれたはるちゃんに感謝。


もう死角で監視しよ…。


その後、私は一度も覗くことなくマジメに監視を続けた。

⏰:08/12/06 11:56 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#310 [ゆーちん]
ガタッ…


なにやら物音がした。


時間を確認してみれば、もう授業が終わる5分前。


はるちゃんの仕事が終わったんだ。


私は急いで物陰に隠れた。


と、同時にゆうとくんが出てきた。

⏰:08/12/06 11:58 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#311 [ゆーちん]
「じゃあね。」


ゆうとくんが校舎の方に戻ったのを確認し、私は部室に飛び込んだ。


「はーるーちゃーん!ほんっっっとゴメン!」


入ると同時に私は頭を下げた。


「由美ちゃん…やってくれたね〜?」

⏰:08/12/06 11:58 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#312 [ゆーちん]
あれ?


怒っていると思ったのに、はるちゃんは笑って許してくれた。


「はるちゃん怒ってないの?」

「ん?怒ってないよ。由美ちゃんも凡ミスするんだな〜って感じで面白かったもん。」


心の広い人。


外見も内面も美しいって、はるちゃんが益々カッコよく見えた。

⏰:08/12/06 12:00 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#313 [ゆーちん]
「今度からはもっと気を付けるね。ほんっとにごめんなさい。」

「うん。次から気を付けてくれれば大丈夫だよ?」

「はーい。」


その3日後に小さな事件が起こった。


昼休みになり、お待ちかねのランチタイム。


亜紀と一緒に食堂でご飯を食べていたときだった。

⏰:08/12/06 12:02 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#314 [ゆーちん]
「由美ちゃ〜ん!」


名前を呼ばれ振り返ると、飯田先輩がいた。


「あ、先輩!微妙に久しぶりですね。」

「だな!由美ちゃんまた遊ぼ?」

「…はい。」


亜紀がいるのに…あんまりこういう話したくないなぁ。

⏰:08/12/06 12:03 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#315 [ゆーちん]
「おい!雅志〜。」


私と話していると、今度は先輩が誰かに呼ばれた。


私も先輩も声の主を確かめた。


…あっ!!


「おぉ、ゆうと!」


マジ…ピンチかも。


「雅志何してんの?」


ゆうとくんと目が合ってしまった…。

⏰:08/12/06 12:07 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#316 [ゆーちん]
「…あ。」


私を見ているゆうとくん。


「君さぁ…。」


青ざめていく私。


引きつっていくゆうとくんの顔。

⏰:08/12/06 12:08 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#317 [ゆーちん]
すっごく気まずい雰囲気が流れた。


「何?由美お二人と知り合い?」


亜紀が言った。


「あ、えっと…飯田先輩とはお友達で…えっと〜、こちらの方は‥」


ゆうとくんのこと、説明のしようが無いよ。

⏰:08/12/06 12:10 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


#318 [ゆーちん]
「え?由美ちゃんとゆうと、知り合いなの?」

「いや…えーっと‥」

「知り合いって訳じゃないけど…顔見知りって感じだよね?」


ゆうとくんが言った。


あぁ…。


やっぱりあの日、私の顔バッチリ見られてたんだ…。


最悪。

⏰:08/12/06 12:10 📱:SH901iC 🆔:RGCJ8FBc


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