本当にあった×××な話
最新 最初 🆕
#372 [我輩は匿名である]
…だめだ。


携帯解約してる。


青木さんと連絡取れない。


…はぁ。


《青木さんの連絡先わからない?》


はるちゃんにメールを送ると、すぐに電話がかかってきた。


「どうしたの?青木くんの連絡先、間違って削除でもしちゃった?」


はるちゃんも知らないんだ。

⏰:08/12/07 15:53 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#373 [我輩は匿名である]
「実はさっき相沢さんに偶然会ったの。」

「へー、そうなんだ!」

「そのとき聞いたんだけど…青木さん、転勤しちゃったらしいの。」

「え、転勤?どこに?」

「ロスだって。」

「海外!?」

「うん、一昨日、日本を断ったって。」

「青木君、一言もそんなこと言ってなかったのに。」

「相沢さんも昨日知ったみたい。」

「そっか…」

⏰:08/12/07 15:54 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#374 [我輩は匿名である]
「電話は解約してるみたいで連絡取れなくて。さよならも言わないで行くなんて…私の存在って、やっぱそれだけのモノだったんだろうね。」


…わかってるのに、悲しかった。


私はただの性欲処理機だ、って理解してたのに…。


急にいなくなるって事は、やっぱり寂しいよ。

⏰:08/12/07 15:58 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#375 [我輩は匿名である]
「由美ちゃん、青木君の事好きだったの?」

「…わかんない。好きだったかもしれないけど、好きって…よくわかんないよ。」


こんな複雑な気持ちになるなら、青木さんと出会わなければよかった。



あれは確か数ヵ月前の放課後。



約束していたオヤジにドタキャンされたので、違う相手を探していた時だった。

⏰:08/12/07 16:00 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#376 [我輩は匿名である]
「もしもし。お久しぶりです。由美だけど…今日これから会えないですか?私、暇で…」



オヤジは少し考えた。



手持ちが少ないんだとよ。


「1万?そっか…。」


1万円しか財布にないってさ。


無理。


「じゃあまた今度ね?それじゃあまた。」

⏰:08/12/07 16:00 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#377 [我輩は匿名である]
電話を切り、溜め息をついた。


と、同時に私の隣に誰かが座った。


「3万ならどう?」


若々しくてカッコイイ男性。


「え?」

「電話、聞いちゃった。きみ、援助交際してるの?」

⏰:08/12/07 16:01 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#378 [我輩は匿名である]
度肝を抜かれた。


こんなカッコイイ人が自ら誘ってくるなんて。


援交の相手=オヤジというイメージしかなかった私は、とにかく戸惑った。


「来て、車こっちだから。」


私の手を握り、歩き始めた。


「あ、あの…」

「俺、青木。よろしくね、由美ちゃん。」

⏰:08/12/07 16:02 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#379 [ゆーちん]
どうして私を買ったのかを聞くと『タマってるから。』と答えた。


わざわざお金を出さなくても、他にたくさん女がいるでしょ?


それが最初の疑問だった。


何歳?


お仕事は?


どこに住んでるの?


彼女は?


次々に浮かび上がる疑問。


だけどどれも沈めたまま、車はホテルへと向かって行った。

⏰:08/12/07 16:02 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#380 [ゆーちん]
突然の出会いだった。


あの日、オヤジにドタキャンされていなかったら青木さんと会う事なんかなかった。


ホテルのつき、いつものオヤジのようにすぐに押し倒されるのかと思ったけど違った。


「少し話をしよう。」


そう言ってベットに座って話をした。


名前、学校、苦手な教科。


全て私に関する事ばかり話した。


青木さんの事はほとんど聞けないまま。

⏰:08/12/07 16:26 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#381 [ゆーちん]
「由美ちゃん…援交って、辛くない?」


あの時の私は、寂しさを消す行為=SEXだった。


「全然辛くないですよ。」

「そっか。どうして援交なんかしてるの?」

⏰:08/12/07 18:34 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194