本当にあった×××な話
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#418 [ゆーちん]
英語だって数学だって…これからは、はるちゃんをネタでゆすることもできないんだから自分の力で頑張るんだ。


そう決意した高校3年の春。


この1年は、一生忘れられない年になるなんて、まだ誰も知るわけがない。

⏰:08/12/07 19:02 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#419 [ゆーちん]
■□■□■□■

いったんSTOP

>>2

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⏰:08/12/07 19:04 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#420 [ゆーちん]
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更新

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⏰:08/12/07 19:58 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#421 [ゆーちん]
夏。


太陽が私たちを焦がしていく。


「青木さんっ!」

「お待たせ〜。」


大好きな彼氏の登場に、私の体は太陽より熱を帯びていく気がした。


「乗って。」

「うん。」


車に乗り込み海に向かう。


青木さんは多忙なので、あまりデートする時間がない。


それでもいい。


愛されてるって実感できるほどの愛情を私に注いでくれているから。

⏰:08/12/07 19:59 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#422 [ゆーちん]
「由美。」

「ん?」

「いい加減名前で呼べってば。」


また叱られた。


彼女に『青木さん』と呼ばれる彼の気持ちを考えると悪いのはわかる。


でもなかなか習慣的に抜け出せ無くって…。


「ごめんね、幸くん!」

⏰:08/12/07 20:00 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#423 [ゆーちん]
青木さんの下の名前は【幸太】。


呼び捨てするのは少し恥ずかしいので【幸くん】と呼ぶように心がけてはいるんだけど…。



「由美からキスしてくれたら許してあげるけど?」


運転しながら私に甘いお誘いをくれる。


こっちを見ずに前を向きながらそう言った。


よかった。

⏰:08/12/07 20:01 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#424 [ゆーちん]
そんな照れるような事、面と向かって言われるときっと私恥ずかしすぎてテンパっちゃうもん。


「海ついたらね。」


その場しのぎで誤魔化そうとしたけど、Sの幸くんには勝てっこないよ。


「ダメ。今しろ。」

「運転中で危ないじゃん。」

「じゃあ信号で止まったらな。」

⏰:08/12/07 20:02 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#425 [ゆーちん]
そんな恥ずかしい事できるわけないのに…拒めない。


だって、私、キスがしたくて仕方ない。


変かな?


ドキドキしすぎて胸が苦しい。


「あ、止まるよ。」


前の信号が黄色だった。


幸くんはブレーキをゆっくり踏み、ピタっと停車した。

⏰:08/12/07 20:03 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#426 [ゆーちん]
こっちを向きニッと笑う彼には勝てない自分が、乙女らしくてなんだか好きだったりして…。


「目、閉じてよ。」

「ん。」

⏰:08/12/07 20:03 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#427 [ゆーちん]
目を閉じた幸くんに、私は一瞬触れただけのキスをして、すぐに唇を離した。


「え〜?由美さん、今日は控えめですね。」

「だって!見られてると思ったら恥ずかしいもん!」

「アハハ。ま、いっか。今日1日長いし?」


時刻は1時を回った。


いつの間にか車は海に到着。

⏰:08/12/07 20:05 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


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