本当にあった×××な話
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#450 [ゆーちん]
放課後になり、亜紀が検査薬を持ってウチに来てくれた。
結果は予想通りだった。
「もちろん相手は幸太くんだよね?」
「うん。」
「どうすんの?」
亜紀は至って冷静。
この場で亜紀までも慌ててしまえば大変だもんね。
亜紀はしっかりしてるから、つい頼ってしまう私。
こんないい友達がいて私は幸せ者だよね。
:08/12/07 20:23 :SH901iC :JoXzO7f2
#451 [ゆーちん]
「わかんない。」
「わかんないって…心当たりのあるエッチは?」
「夏に…海行ったとき避妊しなかった。」
「じゃあもしその日に授かったとして、単純計算しても3ヶ月だよ。」
ついお腹を触ってしまった。
:08/12/07 20:24 :SH901iC :JoXzO7f2
#452 [ゆーちん]
「毎回必ず避妊してたの。だけど、あの日だけは…」
「後悔したって仕方ないよ。もう、赤ちゃんが由美のお腹の中にいるんだから。」
3ヶ月も一緒にいたのに全然気づかなかった。
「亜紀…私…どうしよう。」
「幸太くんなら喜んでくれると思うけど…。」
:08/12/07 20:24 :SH901iC :JoXzO7f2
#453 [ゆーちん]
「幸くんの事じゃない。私、母親になれる自信ないの。」
「自信?」
「まだまだ未熟だし、亜紀や幸くんに甘えてばっかだし…それに‥」
「由美、あんた母親になんだよ?母親がそんな弱気でどうすんの!」
:08/12/07 20:25 :SH901iC :JoXzO7f2
#454 [ゆーちん]
クヨクヨしてた私を、亜紀が叱ってくれた。
「確かに甘えん坊だけど、これから頑張ればいい。ここにもう小さな命があるんだよ?そんな情けない事、言ってる暇なんて無いじゃん!」
涙がでた。
泣き言は言ってられない。
これから私はママになるかもしれないのに…。
亜紀の言う通りだ。
自分が情けない。
:08/12/07 20:28 :SH901iC :JoXzO7f2
#455 [ゆーちん]
亜紀が帰ってから、幸くんに電話で『妊娠したかもしれない。』と伝えると、『今から行く。』と言い、電話を切られた。
しばらくすると、仕事帰りの幸くんが私の部屋に来た。
「大丈夫?」
「え?」
まず私の体の心配をしてくれた幸くんに、私は驚いてしまった。
素直に嬉しかった…。
:08/12/07 20:29 :SH901iC :JoXzO7f2
#456 [ゆーちん]
「妊娠、嘘じゃないよな?」
「100パーセントかわかんないけど…たぶんそう。生理も来てないし、検査薬は陽性だった。」
「うし、じゃあ今から医者行くぞ。」
:08/12/07 20:29 :SH901iC :JoXzO7f2
#457 [ゆーちん]
あれ?
よく考えたら、こんな時間に仕事が終わるはず無いのに…。
「仕事は?」
「ん?早退。」
「え、いいの?」
「いいの。気になって仕事なんかやってられねぇし。」
言いかたはキツいけど、言ってる事は涙が出るほど嬉しかったよ。
:08/12/07 20:31 :SH901iC :JoXzO7f2
#458 [ゆーちん]
「ありがと。」
手を握り、私たちは部屋から出た。
そして車に乗り、病院へと急ぐ。
「石田さーん。」
名前が呼ばれ、診察室に。
「ここで待ってて。」
「おう。」
幸くんは待合室で待っててもらう事にした。
診察室に入り結果を聞く。
:08/12/07 20:32 :SH901iC :JoXzO7f2
#459 [ゆーちん]
「ご懐妊ですね。」
優しい笑顔の女の先生が言った。
覚悟はしていたけど、やっぱりズッシリくるものがあった。
「出産を希望ですか?」
「あ、えっと…」
どうしよう。
幸くんに『産め』とも『産むな』とも言われてない。
:08/12/07 20:33 :SH901iC :JoXzO7f2
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