真実のカツオ

『そんなこと言って君は俺が好きなクセに…』

そういうと兄貴はクローゼットからムチを出してきた。

ビシィィッ！

『んあぁっ！いってぇ！』

三河屋さんのドスの聞いた低い声が聞こえた。
いつもは高いナヨナヨした声のクセに迫力ある低い声。

『シャハハハハハハ！
いい声だぜ三河屋さん！』

そう言うと兄貴はＴシャツとズボンを脱ぎはじめた。

私は釘付けだ…

ん？

次の瞬間だった…。

ち――(∵)――ん

兄貴のＴシャツとズボンの下には…

私のスクール水着…

こえぇ…
きめぇ…

食い込んでるしハミ毛やべぇ…

なんじゃありゃ…
なんつーの？
壁にはさまったタランチュラ？

いや、表現できないわ…

その瞬間だった。
サブローさんが口を開いた。

『綺麗だ…』

…アホだ。
アホだコイツ…

アホだアホだアホだアホだ…

どこが綺麗じゃ！
あんなハミハミタランチュラ！

汚ねぇじゃん！

サブローさんは真っ赤な顔をしている。

それを見た兄貴が

『やっぱり君は理解してくれると思ったよ』

二人は深いキスをしはじめた。

やー…(´・ω・｀)
めでたしめでたしってか？

んな訳ねぇじゃん。
私のスクール水着でプレイすんなよ。
しかも私あの水着明日使うんだよ！
水泳スクール行くんだよ！

しかも兄貴は水着からブツが出ている…

しかもそれを三河屋さんにブチ込もうとしている…

あ、兄貴！
せめてローションを…

しかし遅かった。

『んぎゃあああー！
痛い…痛いよサブローさ…』

当たり前だろが、私でも知識あるぞ…

コイツら知識ないんか…？

『はあはあ…大丈夫、すぐに気持ちよくなるよ…』

いや、ならねぇよ。

『あ…あ…』

サブローさん…白目むいてる…

『はあ…三河屋さんてばそんなに気持ちいのかい？
白目むいちゃって可愛い…』

いや、むしろ失神してるよ。