真実のカツオ
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#242 [ゆー]
その時、マスオ兄さんが
『あ!部長!!』
『磯野くんじゃないかぁ‥』
‥誰だ?このハゲ。
このハゲは偉い人なのかマスオはペコペコしている。
‥しょうもないね。
:08/12/08 11:27
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#243 [ゆー]
しかし、見覚えのある顔だ。
‥どこにでもいそうなオヤジだからな。
それから、家に着くまでの記憶はない。
:08/12/08 11:28
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#244 [ゆー]
夕ごはんを食べ終わえて、俺は中島の家に勉強に行くと嘘をつき、昨日の喫茶店へと向かった。
‥早く会いたい。
:08/12/08 11:29
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#245 [ゆー]
あわびさんは既に喫茶店に着いていた。
俺は、あわびさんの席の前に座った。
『今日、デパートにいたね』
‥気付いてたんだ。
:08/12/08 11:30
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#246 [ゆー]
また、胸が痛くなった。
『気付いてたんだ。マスオ兄さんは俺の義理の兄貴なんだよ』
『‥私を助けようと考えないでね』
‥なんでだよ
:08/12/08 11:31
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#247 [ゆー]
『義理のお兄さんと気まずくなりたくないでしょ‥?それに、私は大丈夫だから』
‥目に涙溜めて言うセリフじゃねぇよ。
俺はあわびさんの手を引き、喫茶店を出た。
『―‥!離してよぉ‥』
‥絶対離さねぇよ。
:08/12/08 11:33
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#248 [ゆー]
俺は近くの公園へと行った。
いつも中島たちと遊んでいる公園だ。
『‥もういいのよ、マスオさんは私を利用したいだけ‥私、脅されてたけど、少しは愛してくれてるのかと思ってた‥
でも‥今日思ったの、マスオさんからしたら私はただの人形にしかすぎないのよ!
雪のように消えたい!もうなくなってしまいたい!』
:08/12/08 11:37
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#249 [ゆー]
『アンタが雪なら‥俺はコーヒーだったよな?』
あわびさんは泣きながら首をかしげた。
『俺がコーヒーなら‥俺はその湯気でアンタを包んでやるよ‥
溶かさないよ‥俺が‥
アンタが溶けるなら、俺も蒸発してやるよ‥』
‥やっと言えた。
:08/12/08 11:40
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#250 [ゆー]
『カツオ‥く‥ん』
俺は、あわびにキスをした。
‥初めてキスしたいと思った。
唇から伝わるその温かみは、幸福なんていう言葉では表せなかった。
:08/12/08 11:42
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#251 [ゆー]
『‥俺を信じろなんて無責任なこと言わねぇよ、だからさ‥
俺の前だけは、笑ってろよな
アンタは存在感薄くなんてないんだよ‥少なくとも俺の中じゃな』
あわびは俺にしがみついて泣いた。
‥そう、泣けばいいんだよ。
:08/12/08 11:45
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