人生の案内板
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#213 [幸]
ああ…そうか。
障害者って健常者から
‘変な人’って思われてるんだ。


だからその兄弟の彼の
ことも変だって、断定
するんだ。




はは…なんて虚しい。
悲しい。悔しい…。

⏰:08/12/30 11:37 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#214 [幸]
私は人目気にせずに泣いた。



すると、私の目の前に
ハンカチが出てきた。

私はびっくりして顔をあげた。



すると、優しい男の顔
が現れた。

⏰:08/12/30 11:39 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#215 [幸]
『……//』



恥ずかしかった。
思いっきり泣いてる顔を
しかもアップで…。



私はハンカチを取り、
『借ります。』


と言い、ハンカチを使った。

⏰:08/12/30 12:11 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#216 [幸]
男は私の髪を撫でながら
優しく微笑んだ。




何かに許された気がした。
何に?
わからないが、そんな気がした。

⏰:08/12/30 12:13 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#217 [幸]
私は立ち上がり、
優しい顔の男を見た。


私は男の優しさに吸い込まれそうだった。
すごい心が暖かい。



私は思わず笑ってしまった。
すると男は、私の顔を
一時見、歩いていってしまった。

⏰:08/12/30 12:17 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#218 [幸]
『あのぉっ、すみません!!』



大声で叫んだつもりだったが
聞こえなかったのか、
男は一度も振り返らず
そのまま歩いていってしまった。



ハンカチ…どうしよ。

⏰:08/12/30 12:19 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#219 [幸]
そのハンカチには、
独特な匂いがした。
柔らかく、私を包み込む
優しい匂い。




家に着いても私は
ハンカチから手放さなかった。

勉強するときも
かぎたくなったら
ハンカチをかいでいた。

⏰:08/12/30 12:23 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#220 [幸]
変態だ。私。
でもその匂いをかがないわけにはいかなかった。




私は予備校に行ってないので
わからない問題があったら、
学校に行き先生に聞いていた。

⏰:08/12/30 12:30 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#221 [幸]
私がだいたい学校に行く時間と
あの男に会った時間が同じだ。
だから少し早く家を出、
初めて会った場所で
ハンカチを持って待っていた。




しかし、ほぼ毎日来ても
なかなか男と会わなかった。

⏰:08/12/30 12:53 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#222 [幸]
夏休みの終わりの頃。
私はいつも通りの生活をしてた


流れてあった、あるニュースに
目が入った。



‘え―7才の女の子が
実の母親に殺害されました。
その女の子は小学校で
特別学級に通っており
母親は育てるのに
疲れたと述べていました’

⏰:08/12/30 13:00 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


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