人生の案内板
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#22 [幸]
『そんなことないよ
下がってきてるんだ
成績が…』
私は下を向いて話した
『でも鮎川なら余裕だろ
他の教科でカバーすれば』
『日本史が70前半だったんだぁ。
それで今日、先生に叱られちゃった。』
『鮎川が…信じられね
俺だって80越えたぞ
簡単だったじゃん。』
:08/12/07 23:01 :W53H :5Pz.8V5A
#23 [幸]
私はその言葉を聞いて
ショックを受けた。
『まぁ、たまには
そういうこともあるよ』
小早川君はサラっと言い
ドリンクを飲んだ。
小早川君もメニューを
頼み、私と一緒に数学
の問題を解いていた
:08/12/07 23:38 :W53H :5Pz.8V5A
#24 [幸]
そして料理が運ばれ
政治経済について話した
お互いに政経が得意
なのでその話しで大いに盛り上がった。
小早川君と話してると
日本が小さく見えた
小早川君は日本の経済
だけではなく、外国の
経済にも興味があるからだ。
正直、凄いなぁって
感心した。
:08/12/07 23:41 :W53H :5Pz.8V5A
#25 [幸]
ご飯を食べ、小早川君
と別れた。
レストランから家まで徒歩30分。
結構遠いのだ。
……にしてもここは
こんなに暗かったっけ?
いつもは車が結構通るのに
今日だけ少なかった。
やけに不気味に感じた
:08/12/07 23:44 :W53H :5Pz.8V5A
#26 [幸]
ザザっ…
『きゃっ!!』
…ーなんだよ。
風の音かよ
風の音でびっくりして
しまった。
私は開き直り、歩き始めた。
ドサッ!
:08/12/07 23:45 :W53H :5Pz.8V5A
#27 [幸]
『いやぁぁぁ!!』
白い物体が突然目の前
に倒れてきた。
私は怖くなって、
その場から足が動けなかった
どうしよう。
警察に連絡しようかな
でも、襲われてないし
そんなことを考えていた
しかし
『はぁ…はぁ…』
白い物体の息が荒いのが分かった
:08/12/07 23:56 :W53H :5Pz.8V5A
#28 [幸]
私は恐る恐る白い物体
に近づいてみた。
『大丈夫ですか?』
私はそう聞きながら
白い物体を触ろうとした
しかし、手を掴まれ
凄い目で私を見た
:08/12/07 23:57 :W53H :5Pz.8V5A
#29 [幸]
怖くて怖くて…
声が出なかった。
なんて目……
人間ってこんな目もやればできるんだ
一気に手が震えだした
しばらくその白い物体
と見つめ合っていた
怖くて怖くて、
目が動かなかったからだ
:08/12/08 00:01 :W53H :Ut2bnqm2
#30 [幸]
ぐるるるー…
お腹の音が鳴った
しかし私のお腹ではない
するとその白い物体は
私の手を放し
お腹を押さえた。
なぜだろう。
今思えばそう疑問を持つ
なぜあの時私は走って
おにぎりとジンジャエールを
買ったのだろうか。
:08/12/08 00:28 :W53H :Ut2bnqm2
#31 [幸]
『はい。はぁ…はぁ』
私はおにぎりとジンジャエール
を白い物体にあげた。
その白い物体は暫く
私の顔を見ると、最初
はためらったが、一気に
袋の中からおにぎりを
取り出し下を向きながら食べた。
:08/12/08 00:35 :W53H :Ut2bnqm2
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