人生の案内板
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#354 [幸]
“君が泣く必要ないよ
君のせいじゃないから
君は自分がやりたい事をすればいいんだ。”
とても嬉しかったが
私は納得できなかった。
『私ね、夢とかないんだ。
だから人のためになる仕事をしたい…
でもこんな私でも心理学
に興味を持ったの
だから心理学に関わる仕事をしたいんだ。』
:09/01/20 12:54 :W53H :k.nwwmC2
#355 [幸]
するとかけるは私の前に立った。
いつもの優しい顔ではなかった。
見下ろして私を見てたから
余計怖かった。
“かなちゃんは人のために
生きてるの?
違うだろ。”
胸がズ―ン…と鳴ったみたいだった。
:09/01/20 12:59 :W53H :k.nwwmC2
#356 [幸]
図星だったからだ。
かけるは私の本当の気持ちを
察してくれた。
:09/01/20 13:03 :W53H :k.nwwmC2
#357 [幸]
自分も認めたくはないが
そうだと思った。
でも知られたら無性に
腹が立ってきた。
私の何を知ってるの?
何も知らないくせに…
:09/01/21 17:33 :W53H :M3EENPQc
#358 [幸]
『私の勝手でしょ…
これは私の勝手な生き方なの!!』
知ったような口調で言わないで…
“俺は思ったことをただ…”
かけるは驚いてた。
そりゃそうだよね。
:09/01/21 17:35 :W53H :M3EENPQc
#359 [幸]
『…ごめんなさい。
ここでいいよ。
家近いし。
じゃあ、ありがとう。』
そう言って私は走った。
母さんのため…
私は母さんのためにT大
に行こうとした。
自分の人生なのに…。
:09/01/21 17:38 :W53H :M3EENPQc
#360 [幸]
“人ために生きてるの?”
その言葉が邪魔で仕方なかった。
私のこと何も知らないくせに…
私は暫くそう頭で言い続けてた。
すると、あの少年が脳裏に浮かんだ。
:09/01/21 17:40 :W53H :M3EENPQc
#361 [幸]
あっ…
あの少年も私に言われた時
そう思ったのか…。
何も知らないくせに…
今の私と同じ気持ちだったのね。
:09/01/21 17:42 :W53H :M3EENPQc
#362 [幸]
家に帰っても誰もいない。
ついこの前は母さんが
笑ってたのに。
RRR…
突然、電話が鳴りだした。
その音で、母さんの笑顔が
私の頭から消えた。
:09/01/21 17:45 :W53H :M3EENPQc
#363 [幸]
『もしもし?』
『おう、鮎川か!?』
この声は……
『高城先生?
どうしたんですか?』
『L大に行きたいんだろ?
あそこはお前の嫌いな
生物重視だから勉強しときなさい!!』
:09/01/21 17:47 :W53H :M3EENPQc
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