人生の案内板
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#382 [幸]
そんなことを考えながら
図書館に行った。
1時間勉強したが、
いつもより集中できなかった。
気晴らしに本を読もうとした。
:09/01/21 23:32 :W53H :M3EENPQc
#383 [幸]
すると“手話”という
文字が見えた。
手話……
手話をできるようになったら
かけると話せる…。
私が振った話のせいで
ケンカになったんだから
私から謝らなきゃ。
:09/01/21 23:33 :W53H :M3EENPQc
#384 [幸]
さっそく席に着き、
やってみた。
おはようございます
こんにちは
さようなら
日常会話をまず覚えよう。
:09/01/21 23:35 :W53H :M3EENPQc
#385 [幸]
私は手話に没頭してしまい、
どんどんページをめくった。
すると、“好き”という文字が目に入った。
こうやって告白するんだなぁ…
と、改めて理解できた。
:09/01/21 23:37 :W53H :M3EENPQc
#386 [幸]
“好き”という言葉は
〜したいという言葉と
同じ動作をする。
へぇ〜…
じゃあもし私がかけるに
告白するとき………
って、私何考えてんだっ!?
:09/01/21 23:38 :W53H :M3EENPQc
#387 [幸]
とりあえず、この本を
借りようと思い、
席を立ったとき
小早川君が私の後ろにいたことに気づいた。
『あっ…鮎川…』
『へっ?』
:09/01/21 23:40 :W53H :M3EENPQc
#388 [幸]
『何してんの?』
『えっ……あっ、そ…』
どうやら私は変な行動をしてたらしい。
私はその本を借り、
小早川君と一緒に帰った。
:09/01/21 23:41 :W53H :M3EENPQc
#389 [幸]
『鮎川!!』
沈黙の中、切り出したのは
小早川君だった。
『この前はごめん!!
俺……』
『違うの…私の方こそ
ごめんなさい…。』
:09/01/21 23:43 :W53H :M3EENPQc
#390 [幸]
『人の意見を勝手に
拒否って…
私の意見が正しいわけじゃないのに。』
そう言って私は歩き出した。
すると小早川君は笑顔で
『これで仲直りだな』
と答えた。
私も笑顔で返事した。
:09/01/21 23:45 :W53H :M3EENPQc
#391 [幸]
『あのさぁ、手話の本を借りて
習得したいの?』
小早川君の突然の質問に驚いた。
でも、なんとか答えた。
『うん、勉強の気晴らしに
手話の本を読んで
日常会話くらいは覚えたいの。』
『なんで?』
『手話で話したいから!!』
:09/01/21 23:48 :W53H :M3EENPQc
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