人生の案内板
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#622 [幸]
えっ……?
私はある程度家事をしてから
警察署に向かった。
警察署の前は報道陣でいっぱいだった。
:09/02/07 00:30 :W53H :jdZX7Qp2
#623 [幸]
私はどうしていいか分からず
その場にずうっと立っていた。
『鮎川さん…?』
私の名が呼ばれたので
振り返ってみた。
そこには、あの時の
雰囲気のいい警察官がいた。
:09/02/07 00:33 :W53H :jdZX7Qp2
#624 [幸]
『あの少年は!?』
私はすぐに聞いてみた。
『あの少年の母親が…
あなたと話したいそうだ。。。
いいかね?』
『なっ…なぜ?』
『それは…話したときに
聞いてみるがいい。』
そう言い残し、私の前から消えた。
:09/02/07 00:36 :W53H :jdZX7Qp2
#625 [幸]
おそらく…あの時のお礼かな?
私はあまり深く考えなかった。
私はあまりにもの、
かけるへの思いに
あの少年のことを助けたいという気持ちを
忘れていたことに気づいた。
:09/02/07 00:38 :W53H :jdZX7Qp2
#626 [幸]
私って、口だけの女だ……。
その日の夜、
かけるからあの少年の話しを切り出した。
メールだと話しが長くなるので
次の日に会うことになった。
:09/02/07 00:40 :W53H :jdZX7Qp2
#627 [幸]
翌日。
会う場所は……
初めて出会った場所だった。
『かける!』
‘やぁ。’
かけるはどう思ったのかな?
そしてこれからも……
:09/02/07 00:43 :W53H :jdZX7Qp2
#628 [幸]
しばらく沈黙が続いた。
『警察の人にね…
今度、少年の母親に会ってほしいって。』
私はいきなり話しを切り出した。
‘そうか…’
かけるは素っ気ない返事をした。
:09/02/07 00:45 :W53H :jdZX7Qp2
#629 [幸]
また沈黙が続いた。
いつもと違う空気が流れた。
‘会うの?’
今度はかけるから切り出した。
『そう頼まれたからね。』
するとかけるは一気に話し出した。
:09/02/07 00:47 :W53H :jdZX7Qp2
#630 [幸]
‘中途半端な優しさ
やらねー方がいい。
もし本当にその少年たちを
救いたいならよく考えてから
行動しろよ。’
『なんで…?』
‘障害を持っていた子どもの
家族だからだ。’
:09/02/07 00:50 :W53H :jdZX7Qp2
#631 [幸]
『そんなの関係ない!!』
私はそう言ったが
かけるは怖い顔で手話ひし始めた。
‘障害を持ってる人や
その周りの人は
人の優しさに惚れてしまうんだよ
そしてやがてはその
優しい人に頼ってしまう…’
『それは別にいいじゃない!!
人はお互いに支えあいながら
生きてくんだから…』
:09/02/07 00:54 :W53H :jdZX7Qp2
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