人生の案内板
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#68 [幸]
『はぁ…はぁ……』
彼は凄く震えてた。
こちらが怖く感じる程
『き…救急車…』
私はそう言いながら携帯
を持った。
しかし
『救急車……だけは
やめてくれ…』
彼は私の携帯を掴み
そう言った。
:08/12/10 01:25
:W53H
:Ji6xjSfs
#69 [幸]
『なんでよ!?
あなたの体は悲鳴をあげてるのよ!?』
『やめろって言ってんだろっっ!!』
ー…っっ
彼の怒鳴った顔はとても怖かった。
お化けと比べものにならないくらいに
私は彼の迫力に負け、
救急車を呼ぶのを止めた
:08/12/10 01:28
:W53H
:Ji6xjSfs
#70 [幸]
しかし、こんな所で
苦しんでいる彼を見捨てることなどできない
とりあえず、公園の
ベンチの上に寝かせた
今まで冷たかった風が
この時だけ妙に生ぬるかった
夏らしい感じがした
:08/12/10 01:31
:W53H
:Ji6xjSfs
#71 [幸]
『なぁ…』
彼が仰向けになりながら
細い声を出した
『俺をどうするつもりだ?』
『…警察の所に行かせる』
私にはそれしかできない
:08/12/10 14:02
:W53H
:Ji6xjSfs
#72 [幸]
『…行きたくない…』
彼の声は子どものような声だった
多少つっぱりな口調の方がまだましだった
そのような声を聞かされると
すごく耳の奥まで滲みてくる。
:08/12/11 02:19
:W53H
:XQUbQhts
#73 [幸]
しかし相手は殺人犯
そんなことを言ってはいられない
『なんで?』
その代わり理由を聞きたかった
彼はつぶらな瞳で私を見、
弱々しく言った。
:08/12/11 02:21
:W53H
:XQUbQhts
#74 [幸]
『俺の話、聞いてくれねーし
信じてもくれない。
しょせん警察は殺人犯となったら
そういう態度を取る奴らばっかだ』
その弱々しい声の裏には
憎しみも含んでいたように聞こえた
『じゃあ、こうしよう
私が警察の人に伝えてあげる
』
私はわざと元気な声で言った
もう、彼のその弱々しい声を
聞きたくなかったからだ
:08/12/11 02:26
:W53H
:XQUbQhts
#75 [幸]
『何やってんだ?』
ザッザッと足音が近づいてくる
誰だろう?
私はそれしか思わなかったが
彼は驚いた顔をしていた
近づいてくる度にだんだん顔が見えてくる
:08/12/11 02:29
:W53H
:XQUbQhts
#76 [幸]
『あっ……お前…』
その言葉を聞いてやっと分かった
警察の人だ。
彼は逃げようとためらったのか、
足がピクッと動いた。
しかし諦めたかのように
警察の方へゆっくり足を動かした
『例の男性、発見しました』
:08/12/11 02:31
:W53H
:XQUbQhts
#77 [幸]
その警察は無線機でそう言った。
『この方をどうするんですか?』
私は彼の前に立ち、
そう聞いた。
『君はその子と、どういう関係なの?』
と、逆に聞かれた
:08/12/11 02:33
:W53H
:XQUbQhts
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