人生の案内板
最新 最初 全 
#128 [幸]
『父さん…』
『なんだ?』
『私、弱い人っていうか…
人の気持ちを察してあげられる
人間になるっっ』
きっと
“何になりたい?”
と、聞かれたらこう答えるだろう
私のこの気持ちは誰にも負けない
:08/12/23 23:55
:W53H
:qB6pGs66
#129 [幸]
『いいことじゃないか』
父さんはそう呟き、
また私の頭を撫でた
:08/12/23 23:56
:W53H
:qB6pGs66
#130 [幸]
翌日。
学校に行く時だった。
駅に募金をしている大人がいる
『盲導犬の〜……
目の不自由な方のために……
ご協力お願いします』
途切れ途切れであったが
私はすぐに反応し、
募金をしている方へ目を向けた。
:08/12/23 23:59
:W53H
:qB6pGs66
#131 [幸]
お金を入れる箱に
“障害者”と書かれてある
文字に目が入った。
気づかなかった…
こんな近くに障害があるなんて
そうだよ…
普通の顔をしてる障害者
だっているんだよ。
健常者と全く変わらない
:08/12/24 00:02
:W53H
:5tzWFXiw
#132 [幸]
私は障害者と健常者は
顔が違うと思っていた
だってダウン症とか、
そうでしょ?
本で調べたんだから。
しかし、身体障害者とか
目、耳の不自由な人は
一見、健常者と変わらないんだよ
:08/12/24 00:05
:W53H
:5tzWFXiw
#133 [幸]
こんなことを言ったら
差別になるかもしれないけど
この人は健常者と少々
違うと区別できる人は
健常者もその人に対して
優しく接しなくてはいけない
だって障害を持っているんだもの。
色んな面で不自由を感じているに違いない
だったらその気持ちを察して、
接した方がいいでしょ?
:08/12/24 00:08
:W53H
:5tzWFXiw
#134 [幸]
私はボ〜ッと立っていた
すると、
『あなた、何してるの?
どいてあげなさいよ』
と、募金をしている大人に言われた
“何をしてる”って…?
私は疑問に思ったまま
言われた通りどいた。
:08/12/24 00:11
:W53H
:5tzWFXiw
#135 [幸]
『いや〜ありがとね』
後ろからおじさんの声がした
おじさんは杖を持っていた
そして、その杖を黄色のブロックに当てながら
歩いて行った。
『すみません』
私はそう言った。
するとおじさんは後ろを振り返り
私に可愛い顔でニコッと笑ってくれた
:08/12/24 00:13
:W53H
:5tzWFXiw
#136 [幸]
あのおじさん、
“ありがとね”って言ったよね?
なぜ?
私が悪いのに。
この黄色のブロックは
唯一目の不自由な人が
歩ける限られた範囲内
なのに。
そこを邪魔をしたのは私
なぜあのおじさんは
わざわざお礼を言ったのか?
:08/12/24 00:16
:W53H
:5tzWFXiw
#137 [幸]
身近にいないと思っていた
障害者のことを。
でも違う。
そんなことない
私が視界に入れさせなかっただけだ
身近にいるのに、
私は……
一気に暗い気持ちになった
暗い気持ちのまま
学校へ向かった
:08/12/24 00:19
:W53H
:5tzWFXiw
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194