人生の案内板
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#13 [幸]
ガヤガヤ…
レストランで会話しながら
ご飯を食べている。
この声、好きだなぁ。
みんな栄養を楽しく取っているんだなぁ。
私はパスタを頼み、
待っている間、数学を解いていた。
:08/12/07 22:31 :W53H :5Pz.8V5A
#14 [幸]
『鮎川さん?』
後ろから声がした。
振り返ってみると
そこにはあの小早川君がいた。
『こ…小早川君……』
なんでこんな所に…
ヤバい……
なんて話したらいいか…
:08/12/07 22:33 :W53H :5Pz.8V5A
#15 [幸]
そう…私は小早川君の
こと好きっていうか
憧れています!!
“小早川きい”
彼は凄い人なんです
スポーツも凄くて
頭もいい。
おまけに私好みの顔
私の高校のアイドル的
存在。
…が、なぜここにいる?
:08/12/07 22:39 :W53H :5Pz.8V5A
#16 [幸]
『鮎川一人?』
小早川君はそう聞くと
私の向かい側に座った
おいーっっ!!
なんで座るの!?
なんでそこに座るの!?
小早川君も一人で来た
のかなぁ。
まさかね。友達がいる
に決まってる
それか、彼女かもしれない
まぁそんなこと、どうでもいい!!
問題は“なぜ小早川君は
私の向かい側の席に座ったのか”だ。
:08/12/07 22:43 :W53H :5Pz.8V5A
#17 [幸]
もしかして。
私が一人でいたから
寂しそうだなぁって
思って情けでそこに座ってくれてるかもしれない。
だとしたら私は寂しそうな行動したんだ。
ぁぁ、なんて私は馬鹿
なんだろ
どうして思ったことを
すぐ顔とかに出るのかなぁ。
『おーい。聞いてる!?』
『えっ?……
ああーうん。聞いてるよ』
:08/12/07 22:46 :W53H :5Pz.8V5A
#18 [幸]
いけない。
私ったら。
本当にダメだわ。
慣れてない人から話し
かけられると深く考えちゃう
癖がある。
『ほらー鮎川は今一人なの?』
小早川君は優しい声で
そう聞いた。
『うん…』
私は小さな声でそう言った。
:08/12/07 22:48 :W53H :5Pz.8V5A
#19 [幸]
『そうなんだ。
俺も一人なんだぁ。
よかったら一緒に食べない?』
えっ?
えぇぇぇ!?!
なんだろう。この気持ちは
後ろ振り向いたらお化けがいて
びっくりしてるくらい
心臓の動きが速い。
落ち着け
私。
相手はお化けじゃない
人間だ。
『うん。』
私は精一杯の笑顔で答えた。
:08/12/07 22:52 :W53H :5Pz.8V5A
#20 [幸]
『よかったぁ。
ん?数学かぁ。』
小早川君は私のノート
を見てそう聞いた。
『うん。数学だけが
足ひっぱているからね』
『鮎川は数学嫌いなの!?』
『…うん。』
『へぇ。意外。数学の
偏差値いくつよ?』
:08/12/07 22:54 :W53H :5Pz.8V5A
#21 [幸]
…ヤバい……
今…てか、さっきから
“鮎川”って呼び捨て
だよ。
呼び捨てで呼ばれるの好き。。。
『この前の模試は69
だったよ。』
『69で足ひっぱている
のかよ。』
『えっ…』
『負けたよ。俺65だったんだぁ。
やっぱ鮎川には勝てないなぁ。』
:08/12/07 22:57 :W53H :5Pz.8V5A
#22 [幸]
『そんなことないよ
下がってきてるんだ
成績が…』
私は下を向いて話した
『でも鮎川なら余裕だろ
他の教科でカバーすれば』
『日本史が70前半だったんだぁ。
それで今日、先生に叱られちゃった。』
『鮎川が…信じられね
俺だって80越えたぞ
簡単だったじゃん。』
:08/12/07 23:01 :W53H :5Pz.8V5A
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