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#16 [幸]
『鮎川一人?』
小早川君はそう聞くと
私の向かい側に座った



おいーっっ!!
なんで座るの!?
なんでそこに座るの!?

小早川君も一人で来た
のかなぁ。
まさかね。友達がいる
に決まってる
それか、彼女かもしれない

まぁそんなこと、どうでもいい!!
問題は“なぜ小早川君は
私の向かい側の席に座ったのか”だ。

⏰:08/12/07 22:43 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#17 [幸]
もしかして。
私が一人でいたから
寂しそうだなぁって
思って情けでそこに座ってくれてるかもしれない。

だとしたら私は寂しそうな行動したんだ。
ぁぁ、なんて私は馬鹿
なんだろ
どうして思ったことを
すぐ顔とかに出るのかなぁ。



『おーい。聞いてる!?』
『えっ?……
ああーうん。聞いてるよ』

⏰:08/12/07 22:46 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#18 [幸]
いけない。
私ったら。
本当にダメだわ。
慣れてない人から話し
かけられると深く考えちゃう
癖がある。



『ほらー鮎川は今一人なの?』

小早川君は優しい声で
そう聞いた。

『うん…』
私は小さな声でそう言った。

⏰:08/12/07 22:48 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#19 [幸]
『そうなんだ。
俺も一人なんだぁ。
よかったら一緒に食べない?』

えっ?
えぇぇぇ!?!
なんだろう。この気持ちは
後ろ振り向いたらお化けがいて
びっくりしてるくらい
心臓の動きが速い。
落ち着け
私。

相手はお化けじゃない
人間だ。

『うん。』
私は精一杯の笑顔で答えた。

⏰:08/12/07 22:52 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#20 [幸]
『よかったぁ。
ん?数学かぁ。』

小早川君は私のノート
を見てそう聞いた。

『うん。数学だけが
足ひっぱているからね』


『鮎川は数学嫌いなの!?』

『…うん。』
『へぇ。意外。数学の
偏差値いくつよ?』

⏰:08/12/07 22:54 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#21 [幸]
…ヤバい……
今…てか、さっきから
“鮎川”って呼び捨て
だよ。
呼び捨てで呼ばれるの好き。。。



『この前の模試は69
だったよ。』

『69で足ひっぱている
のかよ。』
『えっ…』
『負けたよ。俺65だったんだぁ。
やっぱ鮎川には勝てないなぁ。』

⏰:08/12/07 22:57 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#22 [幸]
『そんなことないよ
下がってきてるんだ
成績が…』

私は下を向いて話した


『でも鮎川なら余裕だろ
他の教科でカバーすれば』

『日本史が70前半だったんだぁ。
それで今日、先生に叱られちゃった。』

『鮎川が…信じられね
俺だって80越えたぞ
簡単だったじゃん。』

⏰:08/12/07 23:01 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#23 [幸]
私はその言葉を聞いて
ショックを受けた。



『まぁ、たまには
そういうこともあるよ』
小早川君はサラっと言い
ドリンクを飲んだ。


小早川君もメニューを
頼み、私と一緒に数学
の問題を解いていた

⏰:08/12/07 23:38 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#24 [幸]
そして料理が運ばれ
政治経済について話した
お互いに政経が得意
なのでその話しで大いに盛り上がった。



小早川君と話してると
日本が小さく見えた
小早川君は日本の経済
だけではなく、外国の
経済にも興味があるからだ。

正直、凄いなぁって
感心した。

⏰:08/12/07 23:41 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#25 [幸]
ご飯を食べ、小早川君
と別れた。



レストランから家まで徒歩30分。
結構遠いのだ。

……にしてもここは
こんなに暗かったっけ?

いつもは車が結構通るのに
今日だけ少なかった。
やけに不気味に感じた

⏰:08/12/07 23:44 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


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