人生の案内板
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#222 [幸]
夏休みの終わりの頃。
私はいつも通りの生活をしてた


流れてあった、あるニュースに
目が入った。



‘え―7才の女の子が
実の母親に殺害されました。
その女の子は小学校で
特別学級に通っており
母親は育てるのに
疲れたと述べていました’

⏰:08/12/30 13:00 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#223 [幸]
障害者……胸が痛かった。



最近、こんな事件ばかりだ。
健常者と共生なんて
できないのかな。


悲しくなってきた。

⏰:08/12/30 13:02 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#224 [幸]
あの少年はどうなったのかな?



私は学校に行ってから警察署に寄った。





私は彼と面会はせず、
彼の担当の警察の人に
話を聞いた。

⏰:08/12/30 13:04 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#225 [幸]
『彼はどうなるんですか?』


『一応、人殺したからね。』

『そんな…彼は母親の
ために…』


『相手は殺人犯だぞ?
そんなこといちいち
受けとめていたら私たちだってやっていけないよ。』

⏰:08/12/30 13:08 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#226 [幸]
『あなたの気持ち、
わからなくもないよ?』

『彼をそこまで追い詰めたのは
彼の周りにいた大人の
せいですよ!?』



私の声は震えていた。


警察の人は困っていた。

⏰:08/12/30 13:14 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#227 [幸]
『あなた、あの少年に
おにぎりを渡したんですよね?』



警察の人は困ってた顔から
何かをひらめいた顔に
変化した。


『はい…』
『あなたなら、心を開いて
くれるかもしれない。』

⏰:08/12/30 13:17 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#228 [幸]
『しかし、以前面会した時
かまわないでと言われた
ばかりなんです。
嘘だと感じるのですが…』


『はい、私どももそう思います。
私もあの時いたんです。
しかし彼、私と話す時
よりあなたと話す時の
方が話しやすいと思うのです。』

⏰:08/12/30 13:21 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#229 [幸]
ちょっと嬉しかった。
さらに警察の人は話し出した。


『私の考えでは、あの少年は
嘘をついている。』


『はい?』
『殺したのはあの少年
ではないと思うのです。』



想像もしてなかった。
そんなこと……

⏰:08/12/30 13:24 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#230 [幸]
『なぜ?』
『こちらの、犯罪心理学者が
鑑定したところ、
例え母親のためとは
言えども人を殺めた時
パニクるのですが、
あの少年はそのようなことを
しなかったのです。』



私は彼と初めて話したことを
思い出そうとした。

⏰:08/12/30 13:27 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


#231 [幸]
……
あの出来事が走馬灯の
ように頭をよぎった。




『大丈夫かね?』

警察の人の声に我に返った。


『何か思い出したら
また来てくれるかな?』
『はい…』

⏰:08/12/30 13:30 📱:W53H 🆔:aR7PgfF2


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