人生の案内板
最新 最初 🆕
#426 [幸]
『そうなんだぁ。』



すると、お粥が出された。

『作ったの?』


‘当たり前だろ
食べないと元気でないからな’



私は一口一口、味わいながら食べた。

⏰:09/01/25 23:49 📱:W53H 🆔:9aEmbiE.


#427 [幸]
『おいしい…』
‘誰が作ってもそんな味だよ’



かけるはそうノ―トに書くと
薬の水を出した。


ううん…
かけるが作ったと
わかっているから余計
嬉しくて元気がでるんだよ。


そう心の中で言った。

⏰:09/01/25 23:52 📱:W53H 🆔:9aEmbiE.


#428 [幸]
‘明日も学校だよな?
休んだ方がいいよ’

明日は土曜日。
いつも通り学校はある。
しかし、私はL大合格
を目指している。
時間を無駄にしたくない。

⏰:09/01/25 23:56 📱:W53H 🆔:9aEmbiE.


#429 [幸]
『嫌…。私、一応受験生だし。』


‘風邪治してからの方が
頭に入るよ?’


『嫌。』




かけるは顔で会話してるかのように
表情が豊かだった。

話さなくても、
かけるの言いたいことが分かる。

⏰:09/01/26 14:44 📱:W53H 🆔:yU/awDHY


#430 [幸]
かけるは悲しそうな顔をした。
なぜか私がイジメてるみたいだ。


『わかったよ!!
学校には行かないから
私ん家まで送ってほしいんだけど…。』


‘いいよ。
車に乗れよ’



車!?
えっ…まじ!?

⏰:09/01/26 14:48 📱:W53H 🆔:yU/awDHY


#431 [幸]
かけるはすぐさま、
車の鍵を持って行ってしまったので

私はしぶしぶかけるの車に乗った。



ふと、車の横の建物を見た。
大きな綺麗なアパートがある。

⏰:09/01/26 14:52 📱:W53H 🆔:yU/awDHY


#432 [幸]
ここの二階の一番左に
かけるの部屋があった。

私はかけるがいつも寝ているベッドで…
キャ―と叫びたくなった。
かけるの匂いが体にしみてるかのように
覚えてる。



今乗っている車も
少しだけかけるの匂いがする。

⏰:09/01/26 14:54 📱:W53H 🆔:yU/awDHY


#433 [幸]
そう思ってる時、
かけるが運転席に乗り
隣にいる私に携帯で文字を打ち、
聞いた。


‘かなさんの家の近くに何がある?’

私も携帯で文字を打ち


『〇〇ラ―メン屋がある』
と言った。

⏰:09/01/26 14:57 📱:W53H 🆔:yU/awDHY


#434 [幸]
‘了解’
かけるはそう手話でし、
カ―ナビで〇〇ラ―メン屋を調べ、
そこに向かってアクセルを踏んだ。




運転中の時は話せない。
ちょっと寂しかったが
信号で止まるたびに、
かけるがその時にしか
見せない笑顔で私に微笑みかけてくれた。



その瞬間が無性にかわいくて
頭が重いはずなのに、
忘れてしいそう。

⏰:09/01/26 15:01 📱:W53H 🆔:yU/awDHY


#435 [幸]
そして私の家に到着。



さきほどよりフラフラ
しなくなったが
頭がまだ痛い。


かけるは私の部屋まで
寄り添いながら私を運んでくれた。

さっきはそんなこと
しなかったくせに。

⏰:09/01/26 17:04 📱:W53H 🆔:yU/awDHY


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194