人生の案内板
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#442 [幸]
‘そなんだ。
じゃあ、頑張れよ
待ってっから。’



自分の顔が熱くなってるのが
よくわかった。


『早くかえれ!!』

と叫び、布団にもぐった。

⏰:09/01/28 11:26 📱:W53H 🆔:vvhWMjeI


#443 [幸]
ツンツンと、綺麗な指で
つつるかける。



『なに?』

‘熱あがったんじゃん?
さっき顔が赤かった。’


『いいから早くかえれ!!』


と、叫びながら玄関まで
かけるの背中を押した。

⏰:09/01/28 11:29 📱:W53H 🆔:vvhWMjeI


#444 [幸]
ガチャ―

玄関の開ける音。



『かな?』
『父さん!?』


父さんがこちらをびっくりした顔でみていた。



『だっ……だっ…』

顔をピクピクさせながら
そうきいた。

⏰:09/01/28 11:31 📱:W53H 🆔:vvhWMjeI


#445 [幸]
『父さんこの人は…『お前は黙ってろ!!』



私が言おうとした瞬間、
父さんが怒鳴った。



‘娘さんの友達です。
娘さん、風邪気味だったので
家まで送りました。

では失礼します。’



かけるはそうノ―トに書くと、
私に会釈して帰った。

⏰:09/01/28 12:06 📱:W53H 🆔:vvhWMjeI


#446 [幸]
『なんだよ。ノ―トに
こまこま書きやがって。
そんで俺が来た途端に
逃げやがって。
情けない男。』



私は父のその一言がすごく傷ついた。

それと同時に憤りを覚えた。


『そんなこと言わないで!!
彼は耳が聞こえないの
話さないんじゃない!!
話せないの!!

なんで気づかないの?』

⏰:09/01/28 19:05 📱:W53H 🆔:vvhWMjeI


#447 [幸]
怒鳴り声をあげた私と裏腹に
父は静かな声で言った。


『世の中にはな、かな
みたいな人ばかりじゃないんだよ。

俺みたいに鈍感なやつもいるんだよ。』



そして父は速やかにテレビのスイッチを押した。

⏰:09/01/28 19:07 📱:W53H 🆔:vvhWMjeI


#448 [幸]
一言、謝ればいいのに。
そう思いながら布団に入った。




翌日。
熱もすっかり下がったので
学校に行った。

⏰:09/01/28 19:12 📱:W53H 🆔:vvhWMjeI


#449 [幸]
『かな!!』


ちえみの声に反応してしまった。



いつもなら喜ぶのに。


『ちえみ……』
『私はT大を目指す。
だから…お互い頑張ろ。
あなたは私の友達。
そしてライバル。
私はずうっとこの関係でいたいんよ。』

⏰:09/01/28 19:18 📱:W53H 🆔:vvhWMjeI


#450 [幸]
私はちえみの言葉を決して
忘れないだろう。

こんな友達、初めて。




『私も……。』


私がちえみの立場だったら
こんなことが言えるのか?


いや、ちえみの性格だからこそ
言えるのだ。


そういう所が尊敬してしまう。

⏰:09/01/28 19:21 📱:W53H 🆔:vvhWMjeI


#451 [幸]
もうこの時期になると
休み時間の時でもみんな
勉強している。

勿論、私も。そしてちえみも。





しかし私は休み時間に
なった時必ず携帯をチェックする。

⏰:09/01/28 19:24 📱:W53H 🆔:vvhWMjeI


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