人生の案内板

月日は流れ、１２月。

クラスメートはみな、
模試の結果で大学を決めてるので、
前よりさらにカリカリしてた。

一方私は１、２年生より
勉強してない。

でも、本当に行きたい
大学が決まったせいか、
家事をしながらの勉強の方が
頭に入る。

『かな！』
『ちえみ!!』

今年最後の模試の結果が
配られた。

『Ａ判定だった!!』
『私も!!』

ちえみと一緒にＡ判定が取れて
嬉しかったというより
ホッとした。

『かなはセンターでＬ大でしょ～？
頑張ってよ!!』

『オッス!!』

私はセンターのみで受験する。
ちえみはセンターの８割
を取らないと一般を受験
させてもらえないらしい。

でも、お互い頑張らなきゃ!!

『かなは～まだかけるさんと
付き合わないの～？』

『ブッ!!』

私がパンを食べてる時に
ちえみがそんなことを
言うから、びっくり
して吐いてしまった。

『うわ―！汚い!!』

『ちょ…ちえみのせいでしょ!!』

『かなから先に告白
した方がいいと思うけどなぁ。』

『ゴホッ…なんで？』

『障害がある人って
なかなか自分に素直になれないと思う。

もしかなが本当に好きなら
告白したら～？』

ちえみの言うとおりかも…。

『いいこと言うね!!』

『ちえみ様だから！』

ちえみはこうなんだから…。
でも、それがちえみのいいところ……。

告白…かぁ。。。

告白……。

しばらく考えこんだ。

『むっ…無理!!』

ガタンと音をたてながら
座っていたイスから立ち上がった。

ちえみも、クラスメートも
驚いた顔で私を見た。

この小説、一番好き

頑張って下さいね

>>543
本当にありがとうございます

頑張らさせていただきます

ここ最近、
私はかけるがピアノを弾く日は
必ず私も勉強をしながら
演奏を聞いていた。

そして終わった後、
私を家まで送ってくれる。

それが当たり前のようになっていた。
でも、その当たり前があって
本当に嬉しかった。