人生の案内板

クラスのやつに馬鹿にされ
すごく苦しかった。
弟をなるべく外には
出さなかった。
出したらまた、クラスのやつに
馬鹿にされるし。
でも弟は外が好きだから散歩とかしたがる
だから家の中で暴れる

弟のせいで…家族がおかしくなった…』

母さんだったらどうする？
こんなことを言われたら
私は何もできなかった

なんて言ったらいいの？

私はただ彼の話に耳を傾けるしかできない

『ある日……
母さんが弟を叱った
まぁ、いつものことなんだけど
それは異常だった。
その日は殺気を感じた……。

う゛っ…』

彼は突然、息が荒くなった

『大丈夫？
おい、しっかりして!!』
私は彼の背中をさすった

すごい作品だ‥☆

ハマりました！

>>66
うわぁ

ぁりがとぅござぃます
かなり励みになりました

『はぁ…はぁ……』

彼は凄く震えてた。
こちらが怖く感じる程

『き…救急車…』
私はそう言いながら携帯
を持った。
しかし
『救急車……だけは
やめてくれ…』

彼は私の携帯を掴み
そう言った。

『なんでよ!?
あなたの体は悲鳴をあげてるのよ!?』

『やめろって言ってんだろっっ!!』

ー…っっ
彼の怒鳴った顔はとても怖かった。

お化けと比べものにならないくらいに

私は彼の迫力に負け、
救急車を呼ぶのを止めた

しかし、こんな所で
苦しんでいる彼を見捨てることなどできない

とりあえず、公園の
ベンチの上に寝かせた

今まで冷たかった風が
この時だけ妙に生ぬるかった

夏らしい感じがした

『なぁ…』
彼が仰向けになりながら
細い声を出した

『俺をどうするつもりだ？』
『…警察の所に行かせる』

私にはそれしかできない

『…行きたくない…』

彼の声は子どものような声だった
多少つっぱりな口調の方がまだましだった

そのような声を聞かされると
すごく耳の奥まで滲みてくる。