人生の案内板
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#72 [幸]
『…行きたくない…』
彼の声は子どものような声だった
多少つっぱりな口調の方がまだましだった
そのような声を聞かされると
すごく耳の奥まで滲みてくる。
:08/12/11 02:19
:W53H
:XQUbQhts
#73 [幸]
しかし相手は殺人犯
そんなことを言ってはいられない
『なんで?』
その代わり理由を聞きたかった
彼はつぶらな瞳で私を見、
弱々しく言った。
:08/12/11 02:21
:W53H
:XQUbQhts
#74 [幸]
『俺の話、聞いてくれねーし
信じてもくれない。
しょせん警察は殺人犯となったら
そういう態度を取る奴らばっかだ』
その弱々しい声の裏には
憎しみも含んでいたように聞こえた
『じゃあ、こうしよう
私が警察の人に伝えてあげる
』
私はわざと元気な声で言った
もう、彼のその弱々しい声を
聞きたくなかったからだ
:08/12/11 02:26
:W53H
:XQUbQhts
#75 [幸]
『何やってんだ?』
ザッザッと足音が近づいてくる
誰だろう?
私はそれしか思わなかったが
彼は驚いた顔をしていた
近づいてくる度にだんだん顔が見えてくる
:08/12/11 02:29
:W53H
:XQUbQhts
#76 [幸]
『あっ……お前…』
その言葉を聞いてやっと分かった
警察の人だ。
彼は逃げようとためらったのか、
足がピクッと動いた。
しかし諦めたかのように
警察の方へゆっくり足を動かした
『例の男性、発見しました』
:08/12/11 02:31
:W53H
:XQUbQhts
#77 [幸]
その警察は無線機でそう言った。
『この方をどうするんですか?』
私は彼の前に立ち、
そう聞いた。
『君はその子と、どういう関係なの?』
と、逆に聞かれた
:08/12/11 02:33
:W53H
:XQUbQhts
#78 [幸]
『なんでもありません』
彼は私を手でどかし
そう言った。
そして警察の人がまた連絡を取ってる間に
『お礼はちゃんと言う
だが、これ以上つっこむな』
そう私に言い
警察の人と一緒にゆっくりと
闇の中へ消えていった。
:08/12/12 15:25
:W53H
:HRrnrFEE
#79 [幸]
私は彼の言う通り
それ以上何も言わず
彼が警察の人と一緒に
闇の中へ消えていった
後ろ姿をただ見ていた。
私は何とも言いようのない思いで
しぶしぶと家に向かった
:08/12/12 18:46
:W53H
:HRrnrFEE
#80 [幸]
家に着いて風呂へ入った。
その後はテレビを見ながら
勉強した。
今日のこの時間だけ
みたいのがあるからだ
:08/12/12 18:47
:W53H
:HRrnrFEE
#81 [幸]
好きなドラマが始まった
最初は勉強しながら
見ていたが、やはり
いい場面になると、
どうしても見入ってしまう
好きなドラマも終わり
テレビを消そうとしたが
映っていたニュースに
目が止まった
:08/12/12 19:23
:W53H
:HRrnrFEE
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