人生の案内板
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#87 [幸]
『そんなことがあったのか…
で、鮎川はそいつをどうしたい?』
『えっ…
いや、その……』
私は昨日泣いた時
心の中から感じたことを口にした
『助けてあげたい…』
先生は初めは驚いていたが
また優しくなった
:08/12/13 09:28 :W53H :A19tsGtQ
#88 [幸]
私はその顔を見たとたんに
思ったことをすべて言った。
『なぜ、13才の少年が
あんなに苦しい思いを
しなきゃいけないのか
私にはわかりません
彼が悪くないのに…
同級生にイジメられ、
大好きな母親も壊れていき
なぜ今まで彼を助けてくれる人がいなかったのかと思うと
同情なのか、涙が出てくるんです』
:08/12/13 09:32 :W53H :A19tsGtQ
#89 [幸]
先生は頷きながら聞いてくれた
そして先生がこう言った。
『日本国憲法で、生存権がある
鮎川なら知ってるよな
みんな等しく生きる権利があるんだよ
でも、この事件を聞くと
そんな権利があるとは思えない。』
『先生…それでも日本は
外国と比べれば公共施設が立派です』
:08/12/13 09:37 :W53H :A19tsGtQ
#90 [幸]
弱々しく私は答えた
しかし、先生は少し怒った口調で
『どんなに公共施設が
よくても、周りの人が
助けようと思わなければならない
例え公共施設がなくても
そういう気持ちがあれば障害者にとっての生存権は成り立つじゃないかな』
私は先生の言葉に強く胸に打たれた
:08/12/13 09:40 :W53H :A19tsGtQ
#91 [幸]
鐘が鳴った。
私は先生にお礼を言い
教室に戻った
そして、授業が始まった
:08/12/13 09:43 :W53H :A19tsGtQ
#92 [幸]
私は授業に集中できなかった
ただ、彼は今どうしてるのかと
ひたすら思ってるだけだった。
今の私には彼の存在が大きかった
『おい、鮎川。
鮎川!!』
ちなみにシャーペンで
つつかれ
やっと私は授業にを受けてる
ことに気づいた
:08/12/13 09:46 :W53H :A19tsGtQ
#93 [幸]
『はいっ!』
私は冷や汗が出てくるほど
仰天した
今の私にはありえないことだったからだ
『ボーっとするな』
『すみません』
:08/12/13 09:47 :W53H :A19tsGtQ
#94 [幸]
授業が終わりLHRの時間になった
その後は普段と変わらず、
学校に出て家に帰って家事をした
:08/12/13 10:00 :W53H :A19tsGtQ
#95 [幸]
その後の私はいつもと変わらなかった。
しかし、授業が暇になる度に
彼のことを思っていた
そして“なんのために勉強をするのか”
私はずうっと考えた
この答えをだすのは非常に難しい。
数学よりも難しい。
なぜ解けないのか
わからなかった
:08/12/13 10:03 :W53H :A19tsGtQ
#96 [えぬ◆ENU..Li./2]
おもしろー
:08/12/13 12:34 :P905i :2/FYIF3U
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