人生の案内板
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#90 [幸]
弱々しく私は答えた
しかし、先生は少し怒った口調で

『どんなに公共施設が
よくても、周りの人が
助けようと思わなければならない
例え公共施設がなくても
そういう気持ちがあれば障害者にとっての生存権は成り立つじゃないかな』



私は先生の言葉に強く胸に打たれた

⏰:08/12/13 09:40 📱:W53H 🆔:A19tsGtQ


#91 [幸]
鐘が鳴った。

私は先生にお礼を言い
教室に戻った



そして、授業が始まった

⏰:08/12/13 09:43 📱:W53H 🆔:A19tsGtQ


#92 [幸]
私は授業に集中できなかった
ただ、彼は今どうしてるのかと
ひたすら思ってるだけだった。

今の私には彼の存在が大きかった



『おい、鮎川。
鮎川!!』

ちなみにシャーペンで
つつかれ
やっと私は授業にを受けてる
ことに気づいた

⏰:08/12/13 09:46 📱:W53H 🆔:A19tsGtQ


#93 [幸]
『はいっ!』
私は冷や汗が出てくるほど
仰天した
今の私にはありえないことだったからだ


『ボーっとするな』
『すみません』

⏰:08/12/13 09:47 📱:W53H 🆔:A19tsGtQ


#94 [幸]
授業が終わりLHRの時間になった


その後は普段と変わらず、
学校に出て家に帰って家事をした

⏰:08/12/13 10:00 📱:W53H 🆔:A19tsGtQ


#95 [幸]
その後の私はいつもと変わらなかった。
しかし、授業が暇になる度に
彼のことを思っていた



そして“なんのために勉強をするのか”
私はずうっと考えた
この答えをだすのは非常に難しい。
数学よりも難しい。
なぜ解けないのか
わからなかった

⏰:08/12/13 10:03 📱:W53H 🆔:A19tsGtQ


#96 [えぬ◆ENU..Li./2]
おもしろー

⏰:08/12/13 12:34 📱:P905i 🆔:2/FYIF3U


#97 [みーち]
おもろー

⏰:08/12/13 12:50 📱:W61SH 🆔:VyCLgZVY


#98 [幸]
>>96
>>97
ぁりがとぅござぃますx


これからも頑張らせていただきます。

⏰:08/12/13 18:05 📱:W53H 🆔:A19tsGtQ


#99 [幸]
ある日のこと
それは突然だった。
学校でちなみと昼食を取ってる時
校長室に呼ばれた


みんな物珍しそうに私を見た

校長室に呼ばれたことなど一度もない
なのになぜこの時期に?

⏰:08/12/15 23:42 📱:W53H 🆔:Fgji37To


#100 [幸]
校長室に入ると警察の人が何人かいた


何か悪いことしてないよね…
私はそう自分に言いかけながら
ゆっくり空いてる席に座った

⏰:08/12/16 20:51 📱:W53H 🆔:hiSBvrqI


#101 [幸]
『この人を知ってますよね?』


そう警察の人が言いながら
一枚の写真を出した。
その写真は可愛らしい笑顔の少年の写真だった


しかし、その少年に違和感を感じた

⏰:08/12/20 23:21 📱:W53H 🆔:fuNbPEIo


#102 [幸]
…どこかで見たことのある顔。

私はまじまじと見た。
すると警察の人が

『障害の持った弟を殺害
した兄貴の写真だよ』

と、不機嫌な顔して言った。



私はその警察の人を
不快に感じたままもう一回
その写真を見た

⏰:08/12/20 23:23 📱:W53H 🆔:fuNbPEIo


#103 [幸]
確かに、こういう顔していたな。
そう感じ、ゆっくり首を
縦に動かした。

⏰:08/12/20 23:24 📱:W53H 🆔:fuNbPEIo


#104 [幸]
『やはりあなたか。』

警察がそう呟くと
周りにいた先生が険しい顔をして、
話を聞いた

⏰:08/12/21 11:25 📱:W53H 🆔:4/aH5P5A


#105 [幸]
『あなたは殺人犯を
警察から逃がそうとした…』



驚いた。
なぜそのような話になるのか?
私はそんなつもりで
おにぎりをあげたんじゃない!!


しかし、心で叫ぶだけでは
相手には伝わらず。
警察の話はさらに続いてく。

⏰:08/12/21 11:53 📱:W53H 🆔:4/aH5P5A


#106 [幸]
『相手が殺人犯だと
分かりながらも
おなかすかせていたからといって
おにぎりを差し上げ…『違います。』



私は最後まで話を聞かずそう言った

その声は男よりも低く
恨みもこもっていた

⏰:08/12/21 11:57 📱:W53H 🆔:4/aH5P5A


#107 [幸]
はぁ、と警察はため息をした


そして
『じゃあなんで野郎に
飯をあげたんだぁ!?』
大きな声で怒鳴った。


なぜそんなに怒鳴るのか?
結局はあの子は自主したじゃないか

なんで私が怒られなきゃならないんだよ

⏰:08/12/22 15:04 📱:W53H 🆔:CJ9uPbk2


#108 [幸]
私は何も悪いことしていない


悔しい。
なんて悔しい。



『この子は優しい子
なんです。』

優しい声が聞こえた
この声は、私の親しみがある先生の声だ。

⏰:08/12/22 15:20 📱:W53H 🆔:CJ9uPbk2


#109 [ちきん]


凄く惹き付けられました…!どんな展開になるか凄く楽しみです。
頑張ってください(*´∇`*)

⏰:08/12/22 15:27 📱:P01A 🆔:5DxdqBxA


#110 [幸]
『この子は人殺しとか
関係なく、困ってる人
を見かけたら
助けてしまうんです』


……先生…
この声が私の憎しみにそまった心が
綺麗に流れた。

⏰:08/12/22 15:34 📱:W53H 🆔:CJ9uPbk2


#111 [幸]
>>109サン
ぁりがとうござぃますx
頑張らせて頂きます

⏰:08/12/22 15:35 📱:W53H 🆔:CJ9uPbk2


#112 [幸]
『そもそも、なぜあなた達は
この子を怒鳴るんですか?
この子はそんなに悪いことなど…』



気がつけば当たりが
暗くなっていた。
校長室の窓は小さいせいか
暗くなっていたなど
気づかなかった

⏰:08/12/22 15:40 📱:W53H 🆔:CJ9uPbk2


#113 [幸]
『………』
警察の人は何か言いたげな顔をしたが、
また不機嫌な顔に戻った



『今日の所は失礼します
しかし、またあなたに尋ねたいことがありますので
またご協力お願いします』

⏰:08/12/22 15:42 📱:W53H 🆔:CJ9uPbk2


#114 [幸]
そう言い、ドアを激しく閉めた。



何がしたかったの?
そんな疑問しかなかった
ほとんどの先生たちは呆れていた

⏰:08/12/22 15:46 📱:W53H 🆔:CJ9uPbk2


#115 [幸]
『お前は間違ってないよ』



私が一人で帰ろうとした時
最も親しみのある先生がそう言った

『なぜ……?』


私は小さな声で聞いた

⏰:08/12/22 15:48 📱:W53H 🆔:CJ9uPbk2


#116 [幸]
『お前この前あの少年を
助けたいって言ったよな?
なぜそう思った?』



先生は優しい顔で聞いた
私は下を向いていた顔を上げ
まじまじと先生の顔を見た

⏰:08/12/22 15:53 📱:W53H 🆔:CJ9uPbk2


#117 [幸]
先生は女みたいに高い声だ。
顔や体は男なのに。



『…分かりません
ただ、気付いたら
おにぎりを買ってたんです
気付いたらあの少年に
あげてたんです。
頭で何も考えてなかった
気付いたら、そんな行動をとってた。

私、何事も考えてから
行動しろ。と母から
言われていたのに
あの時だけ…
何も考えず……。』

⏰:08/12/22 15:59 📱:W53H 🆔:CJ9uPbk2


#118 [幸]
ゆっくりと話した。
先生は最後まで私の顔を見て
聞いてくれた



『それはね、あなたが
本当に守りたいと思ったからだよ』


『えっ!?
初めて出会ったのに!?』
『好きとか、嫌いとか関係なく、
ただ、その少年を守ってあげたいって、
強く思ったからだよ』

⏰:08/12/22 16:04 📱:W53H 🆔:CJ9uPbk2


#119 [幸]
私が……?
なんで?


『お前はそういう奴だからじゃん?』


先生はそう言い、私の頭を撫でた



そして私は先生と別れ
家に向かった。

⏰:08/12/22 20:38 📱:W53H 🆔:CJ9uPbk2


#120 [幸]
私は家に着き、家事をした。
そして夜ご飯の準備をし、

いただきます

と、手を合わせて挨拶をし、食べ始めた



ただいま

と父さんが帰ってきた

⏰:08/12/22 20:41 📱:W53H 🆔:CJ9uPbk2


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