人生の案内板
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#920 [わをん◇◇]
TITLE「 心の奥底 」
:23/01/06 19:21 :Android :pRdUKMH2
#921 [わをん◇◇]
「ひーくん!ひーくんってば!」
「んあ‥ごめん、どした?」
何か思い悩んだように、遠くばかりみつめて。会話が続かない。なんだか素っ気ない気もした。
:23/01/06 19:21 :Android :pRdUKMH2
#922 [わをん◇◇]
「‥体調でも悪いの?」
「あぁ‥いや。大丈夫」
せっかくのデートだと言うのに‥寂しいじゃない。"なら良いんだけど"と自分に言い聞かせるように呟いて、手を握る。少しだけソコに視線を向けて、もどかしそうにまた遠くを見た。
:23/01/06 19:21 :Android :pRdUKMH2
#923 [わをん◇◇]
「あ、そうだ!ひーくん‥お願いがあるんだけど」
「‥何?」
「彼女いない友達を、3人くらい集めてほしいの」
:23/01/06 19:21 :Android :pRdUKMH2
#924 [わをん◇◇]
「それって‥合コン?」
「うん‥まぁ、そうかな」
ひーくんの友達と私の友達がくっつけば、めでたさは2倍な気がした。マンネリ化してきた私たちにとって、他人の初々しい恋愛を間近で見守ることは‥たぶん多少なりとも刺激になるはず。
:23/01/06 19:21 :Android :pRdUKMH2
#925 [わをん◇◇]
ややあって、ひーくんは2、3度頷いた。
「じゃあ、後々予定も立てていくから‥できたら来月までには、ね」
笑顔が引きつってるのだろうか‥ひーくんの笑顔も引きつっていた。壁は厚く、高くなる一方だ。
:23/01/06 19:22 :Android :pRdUKMH2
#926 [わをん◇◇]
「ひーくん‥好きだよ?」
確認する意味でそう言った。"好き?"は、重すぎるし、余計に離れていくと思った。
「‥うん。俺も」
:23/01/06 19:22 :Android :pRdUKMH2
#927 [わをん◇◇]
前までは、こんなに言葉にこだわらなかったのに‥ね。普段からあまり言わないのも、わかってる。それが彼なのに‥ものすごく孤独を感じたよ。目を閉じて、触れるだけのキスをした。
:23/01/06 19:22 :Android :pRdUKMH2
#928 [わをん◇◇]
「 心の奥底 完」
:23/01/06 19:22 :Android :pRdUKMH2
#929 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:22 :Android :pRdUKMH2
#930 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:23 :Android :pRdUKMH2
#931 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:23 :Android :pRdUKMH2
#932 [わをん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑
:23/01/06 19:23 :Android :pRdUKMH2
#933 [わをん◇◇]
TITLE「 心の奥底 」
「ひーくん!ひーくんってば!」
「んあ‥ごめん、どした?」
何か思い悩んだように、遠くばかりみつめて。会話が続かない。なんだか素っ気ない気もした。
:23/01/06 19:25 :Android :pRdUKMH2
#934 [わをん◇◇]
「‥体調でも悪いの?」
「あぁ‥いや。大丈夫」
せっかくのデートだと言うのに‥寂しいじゃない。"なら良いんだけど"と自分に言い聞かせるように呟いて、手を握る。少しだけソコに視線を向けて、もどかしそうにまた遠くを見た。
:23/01/06 19:25 :Android :pRdUKMH2
#935 [わをん◇◇]
「あ、そうだ!ひーくん‥お願いがあるんだけど」
「‥何?」
「彼女いない友達を、3人くらい集めてほしいの」
:23/01/06 19:25 :Android :pRdUKMH2
#936 [わをん◇◇]
「それって‥合コン?」
「うん‥まぁ、そうかな」
ひーくんの友達と私の友達がくっつけば、めでたさは2倍な気がした。マンネリ化してきた私たちにとって、他人の初々しい恋愛を間近で見守ることは‥たぶん多少なりとも刺激になるはず。
:23/01/06 19:25 :Android :pRdUKMH2
#937 [わをん◇◇]
ややあって、ひーくんは2、3度頷いた。
「じゃあ、後々予定も立てていくから‥できたら来月までには、ね」
笑顔が引きつってるのだろうか‥ひーくんの笑顔も引きつっていた。壁は厚く、高くなる一方だ。
:23/01/06 19:25 :Android :pRdUKMH2
#938 [わをん◇◇]
「ひーくん‥好きだよ?」
確認する意味でそう言った。"好き?"は、重すぎるし、余計に離れていくと思った。
「‥うん。俺も」
:23/01/06 19:26 :Android :pRdUKMH2
#939 [わをん◇◇]
前までは、こんなに言葉にこだわらなかったのに‥ね。普段からあまり言わないのも、わかってる。それが彼なのに‥ものすごく孤独を感じたよ。目を閉じて、触れるだけのキスをした。
「心の奥底〜完〜」
:23/01/06 19:26 :Android :pRdUKMH2
#940 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:26 :Android :pRdUKMH2
#941 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:26 :Android :pRdUKMH2
#942 [わをん◇◇]
:23/01/06 19:26 :Android :pRdUKMH2
#943 [わをん◇◇]
TITLE「 愛想笑い 」
:23/01/06 19:31 :Android :pRdUKMH2
#944 [わをん◇◇]
「合コン?」
「そう!たぶんひーくんの事だから、イケメン揃えてくれるはず!‥どう?暇つぶしでいいからさー♪」
:23/01/06 19:31 :Android :pRdUKMH2
#945 [わをん◇◇]
帰り道。もう辺りは真っ暗で、空気も冷たい。ちらほらと女の子。小さな路地にあちこち。
「んん‥まぁいいけど」
「よし決まり♪」
もともと、あまり話す機会のなかった芽衣ちゃん。あの飲み会以来、結構頻繁に話すようになった。
:23/01/06 19:32 :Android :pRdUKMH2
#946 [わをん◇◇]
私は人見知りだから、話しかけてもらえるとすごく嬉しい。お酒の力って偉大。
「あたしなんか行っても、がっかりさせるだけだと思うけどねー」
本日の彼女は、女の子らしくロングスカートなんか履いて‥日によってホントに変わるから、時々なぜか戸惑う。
:23/01/06 19:32 :Android :pRdUKMH2
#947 [わをん◇◇]
「芽衣ちゃん、美人さんだし、大丈夫だよーっ。すぐ食われちゃうかもよー?」
けたけたと笑いながら言うと、"何言ってんだか"と鼻で軽くあしらわれた。こういう姉御肌?な人って一緒にいてすごく楽。私自身、末っ子で甘えただから。
:23/01/06 19:32 :Android :pRdUKMH2
#948 [わをん◇◇]
そんな話をしていたら、ぽつり、鼻先に滴が落ちてきた。そう言えば、夜から雨だって天気予報で言ってたっけ。
「芽衣ちゃん、傘持ってきた?」
「あ、うん。」
「さすがー」
:23/01/06 19:32 :Android :pRdUKMH2
#949 [わをん◇◇]
「入れてほしい?」
にやりといじらしく笑って、大きく頷いた私に、仕方なく傘を傾けてくれた。
「ありがとー♪わ‥結構降ってるね」
:23/01/06 19:32 :Android :pRdUKMH2
#950 [わをん◇◇]
傘に当たってるせいか何なのか、妙に滴の音が激しく感じる。どしゃ降りなんて聞いてない。前を歩いていた女の子たちも、足早に帰って行った。そして、人の気配もなくなってゆく。
「あ、芽衣ちゃん!傘のお礼と言っては何だけど‥」
:23/01/06 19:33 :Android :pRdUKMH2
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