双子の秘密
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#321 [ゆーちん]
日付が変わった帰宅だろうが朝帰りだろうが、別に叱られない。


「またバイト無い日教えて。つーかいつでも家に来ていいからさ。」


バイト…かぁ。


「合い鍵で勝手に入っていいの?」

「うん、いいよ。」

「何か…彼女みたいだね。合い鍵って。」

⏰:08/12/10 19:11 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#322 [ゆーちん]
すると先生は言った。


「あっれ?彼女みたいって、斗美は俺の彼女だろ?」


驚いた、と言う以外に何か表現あるの?って感じなぐらい度肝を抜かれた。


「え!?そうなの?」

「違うの?だとしたら何。奥さん?」

⏰:08/12/10 19:12 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#323 [ゆーちん]
「結婚した覚えもないし、彼氏できた覚えもない。」

「もぉ〜、キスしたじゃんかー。あの日は斗美ちゃんとの記念日とか思ってる俺って、すっげーマヌケ?」

「だって、付き合おうなんて一言も‥」

「言わなくてもわかってよ。俺は好きな子にしかキスしないもん。」

⏰:08/12/10 19:12 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#324 [ゆーちん]
私は先生の言う通り、まだまだガキだ。


今まで『付き合おう』って告白がない限り、彼氏を作らなかった。


いつも大人ぶって、恋愛経験豊富なんだと勘違いしていた。


言葉にしなくても恋人関係がスタートするだなんて、私の思考にはなかった。


驚いたし、嬉しかった。

⏰:08/12/10 19:13 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#325 [ゆーちん]
好きな人にしかキスしないって。


なのに私は、先生とキスした日以降にも援交とかしてさ。


これってどうなの?


彼氏がいるのに援交ってしちゃいけないの?


いや、その前にまずは私と先生の事だ。


私は先生の…彼女?


なんだよ、ね。

⏰:08/12/10 19:13 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#326 [ゆーちん]
「先生は私が好きなの?」

「うん、好きよー。」

「好きって、胸がギューってなるよね?」

「なるなる。」

「やっぱり。」


これが…恋だ。


「胸ギューってなるの?」

「超なる。こんななったの初めてだよ。」

⏰:08/12/10 19:14 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#327 [ゆーちん]
「え?俺、初恋の相手?」

「アハハ。ある意味。」

「初恋の相手と付き合うなんて斗美は幸せ者ねー。」


幸せ者は幸せなキスをしてから車を降りた。


走り去る車を見送ってから家に入り、部屋へと直行。

⏰:08/12/10 19:14 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#328 [ゆーちん]
ベットにダイブして、余韻に浸った。


私が、先生の彼女。


しっくり来ないけど、嬉しいかも。


全く興味のない教師と、いつの間にか恋に落ちていた。

⏰:08/12/10 19:15 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#329 [ゆーちん]
初めてのデートにも関わらず、合い鍵って言う素敵なプレゼントももらった。


もう、おさぼり仲間じゃないんだ。


恋人なんだ。


ヤバイ…どうしちゃったんだろ、私。


本気の恋なのかな。


こんな気分、初めてだよ。

⏰:08/12/10 19:15 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#330 [ゆーちん]
◇◆◇◆◇◆◇

増えていくキス

◇◆◇◆◇◆◇

⏰:08/12/10 19:16 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


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