双子の秘密
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#388 [ゆーちん]
照れると乱暴な口調になるこの癖、治さないとな。
全然可愛くないもんね。
「ハハッ。慣れてないって。」
「嘘だー。もう私なんか恥ずかしくて死にそうだもん。」
「俺も恥ずかしいよ?ほれ。」
先生は私の右手を取り、平たい胸にあてた。
あ、本当だ。
手の平に伝わってくる先生の鼓動は早かった。
:08/12/10 21:14 :SH901iC :0Xqg4XG.
#389 [ゆーちん]
「何でこんなに優しいの?」
「はい?いきなり質問飛んだねー。」
「だって付き合ってまだほんの少しなのに、お風呂一緒に入ってるし、合い鍵とか…早くない?」
「だから言ってんじゃん。俺、斗美の事マジなの。」
:08/12/10 21:14 :SH901iC :0Xqg4XG.
#390 [ゆーちん]
あぁ、もう辞めて。
そんな愛の言葉、聞き慣れてないから免疫ないよ。
チャプチャプと水面が可愛く揺れる。
「ねぇ。」
「ん?」
「本気になっていいよ。だから私も先生に本気なっていい?」
「大歓迎。」
先生に絡み付けていた腕を離し、隣に座って、肩までお湯につかった。
:08/12/10 21:15 :SH901iC :0Xqg4XG.
#391 [ゆーちん]
こんな幸せでいいのかな。
援交、辞めないと。
ずっと欲しかったのはお金じゃないよ。
私はここにある【愛】が欲しかったんだ。
ママにあまり貰えなかった【愛。】
私は愛に飢えてたんだ。
:08/12/10 21:16 :SH901iC :0Xqg4XG.
#392 [ゆーちん]
たっぷり体を温めてお風呂から出た後は、すぐに二人でベットに直行。
クーラーの効いた部屋で寄り添いながら目を閉じる。
「はーい、よしよし。」
こうやって私を包み込み、頭を撫でる先生。
私を子供扱いするところも好き。
:08/12/10 21:19 :SH901iC :0Xqg4XG.
#393 [ゆーちん]
この匂いも体温も声も顔も何もかも、もう私には必要不可欠なものになっている。
ふんだんに甘えながら先生の腕の中で眠った。
彼氏とSEXしないで眠る夜なんてあるんだ。
初めての事だもん。
ビックリだけど、何か嬉しい。
幸せな夢が見れそうだ。
:08/12/10 21:19 :SH901iC :0Xqg4XG.
#394 [ゆーちん]
翌朝はいつもの時間に目が覚めた。
クーラーが切れた部屋は少しムッとしていた。
「暑っ。」
隣には先生。
汗もかかずに涼しそうな顔をして眠っている。
今日はデート。
:08/12/10 21:21 :SH901iC :0Xqg4XG.
#395 [ゆーちん]
どこに行くのか、何時に行くのか、そんなの知らない。
二人でいれたら私はそれでいい。
再び目を閉じ、意識を手放した。
二度寝って何でこんな気持ち良いのだろう。
ちょうど1時間に煙草の匂いで目が覚めるまで、何だかとても幸せな夢を見ていた気がする。
:08/12/10 21:22 :SH901iC :0Xqg4XG.
#396 [ゆーちん]
「…くさい。」
ベットの端に座り、煙草を吸う先生は私の声に慌てて灰皿で火を消した。
「おはよう。」
朝っぱらから満点の笑顔。
「おはよ。」
「目覚めのキスいる?」
「いらない。」
「何で。」
:08/12/10 21:22 :SH901iC :0Xqg4XG.
#397 [ゆーちん]
「煙草の後のキス、苦いもん。」
「その苦みも実は好きなくせに…。」
先生のキスは優しく降って来た。
そうだよ。
この苦いキスが先生らしくって、すごく好き。
朝から胸がドキドキ動く。
:08/12/10 21:23 :SH901iC :0Xqg4XG.
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