双子の秘密
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#526 [ゆーちん]
太一くんのその質問に、特に返事などはせず、ただ彼の唇に自分から重ねに行った。


もう…どうにでもなれって思った。


園田さんも太一くんもどっちも好きなの。


叶わない恋だけど、私はそれでいいって決めたから…だから、このキスをもう少しだけ楽しませて。

⏰:08/12/11 12:37 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#527 [ゆーちん]
〔斗美〕


「やだ!辞めて!辞めろってば!やだー!」


最悪。


これだから暗い夜道は嫌い。


もうすぐで家だったのに。


「静かにしろ!」

「離して!辞めて!」

⏰:08/12/11 12:38 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#528 [ゆーちん]
いくら抵抗しても敵わない。


悔しい。


女である事、力がない事、そして…援交をしていた事を後悔した。


「淀江さんに言われたんでしょ?離して!こんな事して何になんのよ!」


変態親父の繋がりってのはわからない物で、今、私を車に無理矢理乗せようとしている男3人は以前の客。

⏰:08/12/11 12:39 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#529 [ゆーちん]
よりによってこの3人は他の親父よりも、やや若め。


力がある男をわざわざ選んで、私を誘拐ですか。


車に乗せられ、どこかに向かって走りだした。


「どこ行くのよ。」

「大人しく座ってて。」


縛られたり目隠しなどはされていない。


なので怖くはなかった。

⏰:08/12/11 12:40 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#530 [ゆーちん]
ただ、怒りだけが沸き上がっているだけ。


今ドアを開けて無理矢理車から脱出してやろうか。


だけどそんな事をしても、またこいつらは誘拐しに来るんだろうな。


無駄な抵抗はよせ、ってか。

⏰:08/12/11 12:41 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#531 [ゆーちん]
着いた先は事務所のようなビルだった。


何ここ。


私、何されるの。


ドアを開けて中に入れられると、やっぱり予感的中。


淀江さんがいた。


「…何の用?」

「ここは僕の事務所だから楽にしてくれていいよ。」

「事務所?てゆーかこの人達と何で知り合いなわけ?」

⏰:08/12/11 12:42 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#532 [ゆーちん]
私を誘拐した3人を指差した。


「知り合いも何も、僕の部下だ。」

「部下?」


男は言った。


「淀江さんはここの社長なんだよ。」


あー。


なるほど。


全て繋がった。

⏰:08/12/11 12:43 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#533 [ゆーちん]
お金の羽振りがいい事や、高級なプレゼントを惜しみなく与えてくれる事。


ここの3人が文句も言わずに、一致団結してる事。


「で、その社長さんは私に何の用ですか?もう淀江さんと私は何の関係もないでしょ?」

「そんな寂しい事言わないでくれよ。」


淀江さんは笑った。

⏰:08/12/11 12:44 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#534 [ゆーちん]
「帰して。いくら淀江さんだからって誘拐はダメでしょ。警察にチクるよ?」

「そんな事したら家族にも彼氏にも、今までのバイトの事がバレるんだぞ?」

「…彼氏にも?」


それはダメ。


親にバレてもどうって事ない。

⏰:08/12/11 12:44 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#535 [ゆーちん]
だけど先生にバレる訳にはいかない。


「私にどうして欲しいの。」

「こうして欲しいんだよ。」


そう言った淀江さんに、押し倒された。


先生の家よりフカフカのソファーが憎い。


「やだ!」

⏰:08/12/11 12:46 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


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