双子の秘密
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#527 [ゆーちん]
〔斗美〕
「やだ!辞めて!辞めろってば!やだー!」
最悪。
これだから暗い夜道は嫌い。
もうすぐで家だったのに。
「静かにしろ!」
「離して!辞めて!」
:08/12/11 12:38 :SH901iC :uyR.lwfs
#528 [ゆーちん]
いくら抵抗しても敵わない。
悔しい。
女である事、力がない事、そして…援交をしていた事を後悔した。
「淀江さんに言われたんでしょ?離して!こんな事して何になんのよ!」
変態親父の繋がりってのはわからない物で、今、私を車に無理矢理乗せようとしている男3人は以前の客。
:08/12/11 12:39 :SH901iC :uyR.lwfs
#529 [ゆーちん]
よりによってこの3人は他の親父よりも、やや若め。
力がある男をわざわざ選んで、私を誘拐ですか。
車に乗せられ、どこかに向かって走りだした。
「どこ行くのよ。」
「大人しく座ってて。」
縛られたり目隠しなどはされていない。
なので怖くはなかった。
:08/12/11 12:40 :SH901iC :uyR.lwfs
#530 [ゆーちん]
ただ、怒りだけが沸き上がっているだけ。
今ドアを開けて無理矢理車から脱出してやろうか。
だけどそんな事をしても、またこいつらは誘拐しに来るんだろうな。
無駄な抵抗はよせ、ってか。
:08/12/11 12:41 :SH901iC :uyR.lwfs
#531 [ゆーちん]
着いた先は事務所のようなビルだった。
何ここ。
私、何されるの。
ドアを開けて中に入れられると、やっぱり予感的中。
淀江さんがいた。
「…何の用?」
「ここは僕の事務所だから楽にしてくれていいよ。」
「事務所?てゆーかこの人達と何で知り合いなわけ?」
:08/12/11 12:42 :SH901iC :uyR.lwfs
#532 [ゆーちん]
私を誘拐した3人を指差した。
「知り合いも何も、僕の部下だ。」
「部下?」
男は言った。
「淀江さんはここの社長なんだよ。」
あー。
なるほど。
全て繋がった。
:08/12/11 12:43 :SH901iC :uyR.lwfs
#533 [ゆーちん]
お金の羽振りがいい事や、高級なプレゼントを惜しみなく与えてくれる事。
ここの3人が文句も言わずに、一致団結してる事。
「で、その社長さんは私に何の用ですか?もう淀江さんと私は何の関係もないでしょ?」
「そんな寂しい事言わないでくれよ。」
淀江さんは笑った。
:08/12/11 12:44 :SH901iC :uyR.lwfs
#534 [ゆーちん]
「帰して。いくら淀江さんだからって誘拐はダメでしょ。警察にチクるよ?」
「そんな事したら家族にも彼氏にも、今までのバイトの事がバレるんだぞ?」
「…彼氏にも?」
それはダメ。
親にバレてもどうって事ない。
:08/12/11 12:44 :SH901iC :uyR.lwfs
#535 [ゆーちん]
だけど先生にバレる訳にはいかない。
「私にどうして欲しいの。」
「こうして欲しいんだよ。」
そう言った淀江さんに、押し倒された。
先生の家よりフカフカのソファーが憎い。
「やだ!」
:08/12/11 12:46 :SH901iC :uyR.lwfs
#536 [ゆーちん]
「君は抜け出せないんだよ。SEXのプロだ。いつかはそういう道に進めばいいと僕は計画を立てている。」
「は?計画?私を風俗にでも売るつもり?」
「そうだ。君は人気者になれるよ。」
誰だ、こいつ。
私が知ってる淀江さんじゃない。
:08/12/11 12:46 :SH901iC :uyR.lwfs
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