双子の秘密
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#569 [ゆーちん]
繋いだ手に力が入ったのがわかった。
「俺、昔やんちゃだったからそういう事してる女友達いっぱい見て来たんだ。だから斗美もすぐにわかった。」
「私…汚いのに、何で優しくしてくれんの…」
「好きになっちゃったもん、仕方ないじゃん。」
:08/12/11 13:14 :SH901iC :uyR.lwfs
#570 [ゆーちん]
こんなに私を想ってくれている人がいるのに、どうして早くに辞めてなかったんだろうと、後悔だけが私を支配していた。
「辞めてくれた時は嬉しかったよ。辛かったでしょ?ずっと頑張ってたもんね。」
何言ってんの。
先生だって辛かったくせに、こんな時も私をかばってくれる。
:08/12/11 13:15 :SH901iC :uyR.lwfs
#571 [ゆーちん]
援交してた事叱らないの?
叱ってくれない方がキツいな。
「辞めたはずなのに、今日会った斗美はまた悩み事ある顔してるしさ。もう隠し事なしにしてよ。俺の事信じてみない?」
:08/12/11 13:16 :SH901iC :uyR.lwfs
#572 [ゆーちん]
「ごめんなさい。」
昨日の夜の事を話した。
誘拐された。
淀江さんとの関係。
将来風俗に売られるかもしんない。
それと…
「私、汚いんだ。先生以外の人にも…」
泣いていた私の手をずっと繋いでくれていた。
:08/12/11 13:17 :SH901iC :uyR.lwfs
#573 [ゆーちん]
「淀江さんにも反応して…最低でしょ、私。ごめんな…さい。」
淀江さんのSEXに感じていた事が1番の汚点だった。
目が痛いくらい泣いた。
「ごめんなさい…。」
「ん、わかった。もういいよ。」
こんな時でも先生は優しかった。
:08/12/11 13:18 :SH901iC :uyR.lwfs
#574 [ゆーちん]
「その淀江って奴、殺してやるから。」
先生が言うと洒落にならない。
本当に殺しそうで怖かった。
「辞めて…そんな事しないで。」
「人の女をバカにしやがって…親父ごときが調子乗ってると痛い目に遭うって事教えてやんないと。」
:08/12/11 13:19 :SH901iC :uyR.lwfs
#575 [ゆーちん]
昔、不良だっただけあって何かしでかしそうで本当に怖い。
でもこれで私にも勝ち目はある。
先生にバレたくないから淀江さんに従っていたけど、もうこれで従う意味はなくなった。
「明日、警察行くから。」
:08/12/11 13:19 :SH901iC :uyR.lwfs
#576 [ゆーちん]
警察に行けば何とかなる。
ひとまず先生の怒りを沈めた。
「風呂行くぞ。」
「…うん。」
機嫌が悪い先生。
当たり前だ。
私のせいなんだから。
私が悪い。
「斗美。」
「ん?」
:08/12/11 13:21 :SH901iC :uyR.lwfs
#577 [ゆーちん]
湯舟につかり、正面に座る先生は言った。
「そんな自分を責めなくていいから。若気のいたりってやつだろ?反省してるならもういいから。斗美には怒ってないよ。俺は淀江に怒ってんだ。」
「でも…」
「おいで。」
手招きされ、私は先生の方に移動した。
:08/12/11 13:23 :SH901iC :uyR.lwfs
#578 [ゆーちん]
抱きしめられたこの体は汚い体なのに、惜しみなく力強いハグだった。
「汚くないから。でもこれからは俺だけの体だからな。他のとこ行っちゃダメだぞー。」
「…うん。」
「はい、泣かなーい!もう16歳でしょ〜?」
:08/12/11 13:24 :SH901iC :uyR.lwfs
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