双子の秘密
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#631 [ゆーちん]
「いいね。私もそんな恋したい。」

「案外近くに待ってるかもよ。クリスマスイヴに家まで来てくれるなんて、私はただならぬ愛を感じたけど?じゃあね。」


怪しい笑顔だけ残し、斗美は出掛けて行った。


ブーツの音が遠退いていく。


斗美は幸せへと向かって行ったんだ。

⏰:08/12/11 14:29 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#632 [ゆーちん]
◆◇◆◇◆◇◆

秘密のない恋

◆◇◆◇◆◇◆

⏰:08/12/11 14:30 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#633 [ゆーちん]
「マジ?ありがとう!」


街はバレンタインというイベントに包まれていた。


去年のバレンタインは何してた?


何もしてなかったっけ。


2つの恋が終わり、空っぽ状態だったよね。


クリスマスイヴの奇跡は1年後に起こった。

⏰:08/12/11 14:31 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#634 [ゆーちん]
高校2年のクリスマスイヴ。


私は聡志とヨリを戻した。


高1のクリスマスイヴに2つの恋を終わらせた。


翌日のクリスマスに聡志の気持ちを聞いた。


まだ私に恋心があると言ってくれた。


だけど私にはなかった。


付き合わなかった。

⏰:08/12/11 14:32 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#635 [ゆーちん]
だけど1年かけて、私の恋心はまた聡志に傾いた。


そして数ヵ月前のクリスマスイヴ。


私は聡志に1年前の告白の返事を返した。


1番目。


2番目はもうおしまい。


私は聡志の1番目の彼女なんだ。

⏰:08/12/11 14:32 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#636 [ゆーちん]
「まずかったらごめん。」

「まずかったら…うちで飼ってる犬にあげる!」

「…最低。」

「アハハ。嘘だって!ちゃんと食べるよ。」


手づくりのチョコレートケーキはママに教わった。


聡志とヨリを戻したと告げると、ママは喜んでいた。

⏰:08/12/11 14:33 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#637 [ゆーちん]
「ケーキ食べないの?」

「ケーキの前に斗羽だろ?」

「…変態。」


聡志とのSEXはやっぱり気持ち良いと思わなかった。

⏰:08/12/11 14:34 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#638 [ゆーちん]
太一くんのような気持ち良いSEXじゃなかったけど、不満はない。


徐々に気持ち良くなってるんだもん。


いつか必ずお互い満足するものになるよね。


「好きだよ、聡志。」

「俺も好き。」


だって、キスはこんなに心地いいんだもん。


いつかSEXだって心地よくなるはず。

⏰:08/12/11 14:35 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#639 [ゆーちん]
家に帰ると斗美が帰って来ていた。


「おかえり。」

「斗美こそ、おかえり。どうしたの?家出?」

「ま、そんなとこ?」


ママが『違うでしょ。』と笑った。


「旦那さんが出張で、暇だから今日はこっちに泊まるんですって。」

「そうとも言うね。」

⏰:08/12/11 14:36 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#640 [ゆーちん]
斗美は、高校を辞めた。


なぜなら、もうすぐ母親になるからだ。


「よっこいしょ。」


椅子から立ち上がるのも大きなお腹のせいで一苦労らしい。


「おばさんみたいな事言わないでよ。」

「だってさー、腰とか超〜痛いんだもん。」

⏰:08/12/11 14:36 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


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