双子の秘密
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#635 [ゆーちん]
だけど1年かけて、私の恋心はまた聡志に傾いた。


そして数ヵ月前のクリスマスイヴ。


私は聡志に1年前の告白の返事を返した。


1番目。


2番目はもうおしまい。


私は聡志の1番目の彼女なんだ。

⏰:08/12/11 14:32 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#636 [ゆーちん]
「まずかったらごめん。」

「まずかったら…うちで飼ってる犬にあげる!」

「…最低。」

「アハハ。嘘だって!ちゃんと食べるよ。」


手づくりのチョコレートケーキはママに教わった。


聡志とヨリを戻したと告げると、ママは喜んでいた。

⏰:08/12/11 14:33 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#637 [ゆーちん]
「ケーキ食べないの?」

「ケーキの前に斗羽だろ?」

「…変態。」


聡志とのSEXはやっぱり気持ち良いと思わなかった。

⏰:08/12/11 14:34 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#638 [ゆーちん]
太一くんのような気持ち良いSEXじゃなかったけど、不満はない。


徐々に気持ち良くなってるんだもん。


いつか必ずお互い満足するものになるよね。


「好きだよ、聡志。」

「俺も好き。」


だって、キスはこんなに心地いいんだもん。


いつかSEXだって心地よくなるはず。

⏰:08/12/11 14:35 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#639 [ゆーちん]
家に帰ると斗美が帰って来ていた。


「おかえり。」

「斗美こそ、おかえり。どうしたの?家出?」

「ま、そんなとこ?」


ママが『違うでしょ。』と笑った。


「旦那さんが出張で、暇だから今日はこっちに泊まるんですって。」

「そうとも言うね。」

⏰:08/12/11 14:36 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#640 [ゆーちん]
斗美は、高校を辞めた。


なぜなら、もうすぐ母親になるからだ。


「よっこいしょ。」


椅子から立ち上がるのも大きなお腹のせいで一苦労らしい。


「おばさんみたいな事言わないでよ。」

「だってさー、腰とか超〜痛いんだもん。」

⏰:08/12/11 14:36 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#641 [ゆーちん]
もうすぐおばあちゃんになる、私たち双子の母は言った。


「双子だと人の倍、大変よ。」


そう、どうやら斗美のお腹には双子が宿っているらしい。


「あ、斗羽さぁ、あのチョコケーキまずかったよ。」


作りすぎたので、残りをテーブルに置いてあったのだ。

⏰:08/12/11 14:38 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#642 [ゆーちん]
「え、じゃあマジで犬行きかもだ。」

「何が?」

「まずかったら犬にやるって聡志が。」

「犬もいらないって言うかもよ?甘すぎだよ、アレ。」

「ママに教わった通りにしたんだけどなぁ。」

⏰:08/12/11 14:38 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#643 [ゆーちん]
そんな事を言って過ごしながら、リビングでテレビを見た。


ママはお風呂。


パパはまだ仕事。


リビングには久しぶりに斗美と二人っきり。


「斗美。」

「ん?」

「赤ちゃん、楽しみ?」

⏰:08/12/11 14:39 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#644 [ゆーちん]
「楽しみだよ。ちょっと怖いけどね。」

「そっかぁ。やっぱり楽しみなんだ。」

「斗羽もいつかわかるよ。」

「私は妊婦にはいい思い出ないから。」


そう言いながらも、私の手は斗美のお腹を撫でていた。


「何?」

「不倫相手の奥さんは妊娠中だったんだよね。」

「やっぱ不倫してたんだ。」

⏰:08/12/11 14:39 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


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