双子の秘密
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#126 [ゆーちん]
「更正しなきゃなーと思って、頑張って勉強とかしたの。そん時、担任に助けられたから俺も教師になるかぁと思って…今に至る。でも教師なんか俺には向いてなかったのかも。性に合わなくて毎日息が詰まるよ。」
誰にでも、悩みはあるんだと思った。
当たり前の事だけど、誰しもが悩み事を抱えてるんだと思い知った。
:08/12/08 20:59 :SH901iC :xLeVnYmI
#127 [ゆーちん]
「で、ここで息抜きですか。」
「ここは俺の場所だったのに、誰かさんが昼寝場所に使い出すから迷惑極まりないないね。」
「エヘッ、ごめん。」
:08/12/08 20:59 :SH901iC :xLeVnYmI
#128 [ゆーちん]
「お前が初めてだわ。入学して1ヵ月なのに堂々と屋上でサボって昼寝してるやつ。」
「先生も昼寝すれば?すっごい気持ち良いんだよー。」
「いいよ。起きれなかったらヤバいし。」
:08/12/08 21:01 :SH901iC :xLeVnYmI
#129 [ゆーちん]
「アラームかけて寝ればいいんじゃない?」
「また今度な。斗美が昼寝してる隙に隣で添い寝しといてやるよ。」
「何で私が寝てる隙なの。」
「目が覚めたら王子様が隣で寝てるってロマンチックだろ〜、このこの〜。」
「アハハ。キモいし、王子様って誰だよー!バ〜カ。」
:08/12/08 21:01 :SH901iC :xLeVnYmI
#130 [ゆーちん]
こうして見つけたおさぼり友達。
次にサボった時には先生は来なかった。
その次も来なかった。
だけどその次は来た。
:08/12/08 21:02 :SH901iC :xLeVnYmI
#131 [ゆーちん]
いつも一緒にサボれるって訳じゃない。
先生だって授業があるんだから、いつもいつもサボってられないもんね。
だけど一緒にサボるとなれば、なぜか楽しくなれた。
昼寝せずに、くだらない話をする。
たったそれだけなのに、楽しくて安らげる時間だった。
:08/12/08 21:03 :SH901iC :xLeVnYmI
#132 [ゆーちん]
梅雨入りをした6月は屋上ではサボれない。
他にサボれる場所を探さないと。
先生はいつもどこでサボってんだろ。
屋上で話ている時に聞いておけばよかった。
学校内で先生とすれ違ってもお互い無視するし、連絡先ももちろん知らない。
:08/12/08 21:04 :SH901iC :xLeVnYmI
#133 [ゆーちん]
しばらくは先生とおさぼり出来ないのかなー、なんて思っていたら梅雨明けが訪れた。
驚く事に梅雨中、私は一度もサボらなかった。
迷っているうちに終わった梅雨期間。
授業に出ているのに、ちっとも賢くならない私。
太陽が暑く輝きだした。
:08/12/08 21:04 :SH901iC :xLeVnYmI
#134 [ゆーちん]
せみが鳴く。
うるさい。
屋上に上る。
暑い。
「久しぶりー。」
「やっぱり居た。居るような気がしてた。」
太陽より眩しい笑顔が煙草を手に持って、私を待ってくれていた。
:08/12/08 21:05 :SH901iC :xLeVnYmI
#135 [ゆーちん]
「しばらく見ない内に太ったんじゃない?」
「うるさい!」
「アハハ。嘘うそ。梅雨の間ずーっとサボらないで授業受けてたのー?」
「うん。屋上以外サボる場所知らないし。」
「俺も知らない。だから授業がない時はずーっと職員室で引きこもってた。」
:08/12/08 21:06 :SH901iC :xLeVnYmI
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