双子の秘密
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#172 [ゆーちん]
ゴトッ…
「っ!」
人の気配がしたので慌てて唇を離した。
「園田さ〜ん、ちょっとレジの調子悪いんで来て貰ってもいいですかー?」
「あぁ、わかった。すぐ行く!」
私の手を離し、園田さんは立ち上がった。
:08/12/08 21:49 :SH901iC :xLeVnYmI
#173 [ゆーちん]
「邪魔くさいな。終わったらすぐ戻るね。」
「…。」
恥ずかしくてずっと俯いていた。
園田さんは小走りで店の方に戻って行く。
:08/12/08 21:49 :SH901iC :xLeVnYmI
#174 [ゆーちん]
一人で冷静に考えた。
これは…悪い事だよね。
悪い事だってわかってるのに、どうして二度目のキスを簡単に受け入れてしまっちゃったんだろう。
今、辞めればまだ間に合う。
不倫する気はない、ってちゃんと伝えよう。
:08/12/08 21:50 :SH901iC :xLeVnYmI
#175 [ゆーちん]
そう決めて、一人で雑用を再開した。
風がぬるい。
もっと冷たい風が吹いて、私の熱を冷ましてくれればいいのに。
そんな事を考えていると後ろから物音が聞こえた。
きっと園田さんだ。
ちゃんと…言わないと。
:08/12/08 21:50 :SH901iC :xLeVnYmI
#176 [ゆーちん]
何も言わず、スッと隣に座った園田さん。
「あ、園田さっ‥」
むせ返るようなキスだった。
早く、突き放せ。
さもないと私が悲しいだけじゃない。
早く、離れろ。
早く、ねぇ早くってば…。
:08/12/08 21:51 :SH901iC :xLeVnYmI
#177 [ゆーちん]
「ンッ…フッ…」
頭で思う事と、体での反応が違い、園田さんの舌が私の口の中で、私の舌は園田さんの口の中で暴れていた。
「ンンッ…っ…園田さ…ん。」
私の口の中から園田さんの舌が出て、首筋にゆっくり這わす。
「ダメです…誰か来ますよ…。」
:08/12/08 21:52 :SH901iC :xLeVnYmI
#178 [ゆーちん]
不倫だからダメなんじゃなくて、誰かに見られるかもしれないからダメ。
理不尽でしょ、私。
さっきまで決意していた事、もう頭にないよ。
「…大丈夫。」
「待って、ダメで…す。」
:08/12/08 21:52 :SH901iC :xLeVnYmI
#179 [ゆーちん]
園田さんを押し退けると、首元にヒヤッと風が通り抜けた。
「じゃあ今度ね。」
園田さんの優しい笑顔。
「…。」
断れない。
私の頭は縦に動いた。
:08/12/08 21:53 :SH901iC :xLeVnYmI
#180 [ゆーちん]
◆◇◆◇◆◇◆
抜け出せない沼
◆◇◆◇◆◇◆
:08/12/08 21:58 :SH901iC :xLeVnYmI
#181 [ゆーちん]
〔斗美〕
「先生ぇ。」
「はーい。」
「テストに出るとこ教えてぇ。」
「1問100万円なーり。」
「死ねぇ。」
「道連れなー。」
さすがの屋上も、7月になれば暑くていつもの場所で昼寝なんてしてらんない。
:08/12/08 21:59 :SH901iC :xLeVnYmI
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