双子の秘密
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#245 [ゆーちん]
「体力無いくせに精力はガンガンなんだよなー。もう何ヶ月もSEXなんかしてなかったから我慢できなくて。」


はにかんだ園田さんに釣られて私も笑った。


何ヶ月もしてない、って。


奥さんがいるじゃん。


何でやんないんだろ。


不思議に思ったけど聞かなかった。

⏰:08/12/09 18:04 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#246 [ゆーちん]
「気持ち良かったですよ。」

「本当?」

「はい。」


どこが気持ち良かったのかを聞かれると答えられないので、ベットから出て、シャワーを浴びに向かった。


嘘がバレないように、汗と一緒にシャワーで流す。

⏰:08/12/09 18:05 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#247 [ゆーちん]
腕、胸、お腹、お尻、太もも、足首…


全て園田さんに今さっきまで触られていたと思うと、不思議な気分になった。


園田さんといると幸せなのに、SEXを好きになれないせいで辛い時間になる。


痛い訳じゃない。


ただ、何がいいのかわからないの。

⏰:08/12/09 18:06 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#248 [ゆーちん]
昔、斗美が言ってた。


意識が飛ぶくらい気持ち良い、って。


雑誌なんかでも【SEXは気持ち良い!】なんて記事が書いてあるのを見た事もある。


クラスの少し派手な女の子も、彼氏とのSEXでイッたとかイかされたとか。

⏰:08/12/09 18:06 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#249 [ゆーちん]
SEXを気持ち良くないと思っているのは私だけなのかもしれない。


普通じゃないのかな、私。


「斗羽。」

「え、嘘。やだ…」


さっき裸を見られたのに、浴室に園田さんが入って来たので、とっさにタオルで体を隠している自分がいる。

⏰:08/12/09 18:07 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#250 [ゆーちん]
「遅いから心配になっちゃって。」

「あ、ごめんなさい。」

「俺も入っていい?」

「え、それはちょっと…」


嫌がったつもりだけど園田さんはお構いなし。


「お湯貯めて一緒に入ろう。」


笑顔でそんな事言われると、嫌ですなんて言えないじゃんか。

⏰:08/12/09 18:08 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#251 [ゆーちん]
「貯まったら呼びます。」

「本当?じゃあ煙草吸って待ってるね。」


園田さんは浴室から出て行った。


私はシャワーのお湯で体を冷やさないようにしながら、無駄に広い浴槽にお湯が貯まるのを眺めていた。

⏰:08/12/09 18:08 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#252 [ゆーちん]
「園田さんって、くせっ毛ですか?」

「うん。斗羽みたいな直毛が羨ましいんだけど。」


向かい合いながら湯舟につかれば、恥ずかしくはなかった。


乳白色の入浴剤を入れ、お湯が透けないようにしたから。


温かいお湯に入って、のんびりと話をする。


楽しかった。

⏰:08/12/09 18:10 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#253 [ゆーちん]
「くせっ毛ぐらいの方が可愛くていいじゃないですか。」

「どこがー。」

「直毛も直毛なりの悩みがあるんです。」

「そう?」


優しい笑顔の園田さんは私の隣に体を移動させた。


向かい合わせじゃなく、隣合っっていると…やっぱ恥ずかしい。

⏰:08/12/09 18:11 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#254 [ゆーちん]
肩を抱き寄せられると、私の髪が園田さんの体に張り付く。


「ちっさい体。」

「…。」


照れてしまい、何も言えなかった。


胸がキュッてなる。


幸せ。


こういう気持ちになれるから、私は園田さんと付き合って行けるんだ。

⏰:08/12/09 18:12 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


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