双子の秘密
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#332 [ゆーちん]
必然的に私との時間は無い。
体を重ねて早速、放置されてる私の身にもなってよ。
この恋心はどうすればいいの。
どんどん高まるばかりで、愛のぶつけ先がない。
逢いたいよ。
バイト先で会ってるじゃんって思うかもだけど、あんなの会った内に入らない。
だって…
:08/12/10 19:17 :SH901iC :0Xqg4XG.
#333 [ゆーちん]
「園田さん、あの‥」
「ごめん、後にして。忙しいんだ。」
こんな態度だもん。
関係を持つ以前までの態度と180度変わってしまった。
冷たい。
避けてる?
どうしてだろ。
連絡は、たまにメールが来るぐらい。
:08/12/10 19:18 :SH901iC :0Xqg4XG.
#334 [ゆーちん]
でもそのメールのおかげで、私はまだ園田さんとの関係が続いてるんだって思える。
どうして避けてるのか、理由が知り合い。
だけど聞く前に園田さんは逃げて行く。
せっかく好きな人と会えるバイトが、ただ辛くなるだけのバイト先になっちゃうよ。
:08/12/10 19:18 :SH901iC :0Xqg4XG.
#335 [ゆーちん]
「お疲れ様でした。」
バイトが終わり、駅前を歩く。
夏休みのせいなのか、いつもより賑やかだ。
駅前を通り過ぎ、暗い道を歩く。
やだな。
駅前が賑やかすぎたから、いつもより不気味に感じてしまう。
ヴーッヴーッ…
携帯が震えた。
:08/12/10 19:19 :SH901iC :0Xqg4XG.
#336 [ゆーちん]
《バイト帰りにコンビニでドレッシング買って来て!斗羽が好きな味でいいよ。》
ママからだった。
ドレッシングって。
きっとサラダを作ったのはいいがドレッシングが切れていたか、私が帰る前に使い切ってしまったか。
《はーい。》
:08/12/10 19:19 :SH901iC :0Xqg4XG.
#337 [ゆーちん]
私は進路報告を変え、コンビニに向かって歩いた。
「いらっしゃいませ。」
店内は驚くぐらい涼しかった。
フレンチドレッシングとアイスを買って、レジに並ぼうと足を進めた時。
「きゃっ!」
「っ、と。ごめんなさい!」
:08/12/10 19:20 :SH901iC :0Xqg4XG.
#338 [ゆーちん]
誰かにぶつかってしまい、商品を床に落としてしまった。
ぶつかった相手は慌てて床に転がったドレッシングとアイスを拾ってくれた。
「ごめんなさい、大丈夫ですか?」
「こっちこそ、ごめんなさい。私は大丈夫です。」
:08/12/10 19:21 :SH901iC :0Xqg4XG.
#339 [ゆーちん]
男性と目が合う。
同時にお互い、アレ?という表情を浮かべた。
「あの、どこかで会いませんでしたっけ?」
「ですよね。えーっと…」
会った事があるのに、どこで会ったのかわからない。
この人が誰なのかもわからない。
だけど顔だけは覚えている。
:08/12/10 19:23 :SH901iC :0Xqg4XG.
#340 [ゆーちん]
「私、駅前のカフェでバイトしてるんですけど、もしかしてお客さんで来ていただいたとか?」
「あ、それだ。斗羽ちゃんだ!」
「え?」
「恵の友達の!」
「…あぁ!恵の彼氏さんだ!」
:08/12/10 19:24 :SH901iC :0Xqg4XG.
#341 [ゆーちん]
あれはまだ私と園田さんが不倫関係なんかになってもいなかった時。
恵とのデートでバイト先に来てくれたんだ、この人。
確か名前は…
「たっくん!」
「アハハ。恵だけだよ、そう呼ぶの。」
「お名前何て言うんですか?」
「太一。」
:08/12/10 19:25 :SH901iC :0Xqg4XG.
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