双子の秘密
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#384 [ゆーちん]
浴室は笑い声は響く。


おかげで気分も高まる。


「そんな最低な男だったから、今はちゃんと真面目になれるんだよ。こうやって彼女と風呂なんか一緒に入ってさー。昔の俺が見たら、ビックリすんだろうな。」


泡を流し終えた先生は、浴槽に入って、私の目の前に座った。

⏰:08/12/10 21:10 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#385 [ゆーちん]
「先生。」

「はい、斗美ちゃん。」

「私、先生の事本気になってもいいですか?」

「…。」


何も言わず、ボーッと私の顔を見続ける先生。


「何か言ってよ。」


恥ずかしいじゃんか。


「桜井さん。」

「はい、由良くん。」

⏰:08/12/10 21:11 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#386 [ゆーちん]
「今の質問、そっくりそのまま返します。」


私に本気になってもいい?って事…だよね。


何これ。


心臓がドキドキうるさい。


体中に電気が走ったみたいに胸がギュッとなる。


「つーかダメって言われても、もう本気になっちゃってんだけどね。」

⏰:08/12/10 21:11 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#387 [ゆーちん]
水の中だと電気がよく通るとでも言いますか。


もう無理。


やられたわ、私。


照れ顔を隠せないまま、私は手を伸ばしながら先生に抱き着いた。


「はーい、よしよし。」

「何でそんな平然なの。こんなの慣れっこなんですかっ!?」

⏰:08/12/10 21:13 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#388 [ゆーちん]
照れると乱暴な口調になるこの癖、治さないとな。


全然可愛くないもんね。


「ハハッ。慣れてないって。」

「嘘だー。もう私なんか恥ずかしくて死にそうだもん。」

「俺も恥ずかしいよ?ほれ。」


先生は私の右手を取り、平たい胸にあてた。


あ、本当だ。


手の平に伝わってくる先生の鼓動は早かった。

⏰:08/12/10 21:14 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#389 [ゆーちん]
「何でこんなに優しいの?」

「はい?いきなり質問飛んだねー。」

「だって付き合ってまだほんの少しなのに、お風呂一緒に入ってるし、合い鍵とか…早くない?」

「だから言ってんじゃん。俺、斗美の事マジなの。」

⏰:08/12/10 21:14 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#390 [ゆーちん]
あぁ、もう辞めて。


そんな愛の言葉、聞き慣れてないから免疫ないよ。


チャプチャプと水面が可愛く揺れる。


「ねぇ。」

「ん?」

「本気になっていいよ。だから私も先生に本気なっていい?」

「大歓迎。」


先生に絡み付けていた腕を離し、隣に座って、肩までお湯につかった。

⏰:08/12/10 21:15 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#391 [ゆーちん]
こんな幸せでいいのかな。


援交、辞めないと。


ずっと欲しかったのはお金じゃないよ。


私はここにある【愛】が欲しかったんだ。


ママにあまり貰えなかった【愛。】


私は愛に飢えてたんだ。

⏰:08/12/10 21:16 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#392 [ゆーちん]
たっぷり体を温めてお風呂から出た後は、すぐに二人でベットに直行。


クーラーの効いた部屋で寄り添いながら目を閉じる。


「はーい、よしよし。」


こうやって私を包み込み、頭を撫でる先生。


私を子供扱いするところも好き。

⏰:08/12/10 21:19 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


#393 [ゆーちん]
この匂いも体温も声も顔も何もかも、もう私には必要不可欠なものになっている。


ふんだんに甘えながら先生の腕の中で眠った。


彼氏とSEXしないで眠る夜なんてあるんだ。


初めての事だもん。


ビックリだけど、何か嬉しい。


幸せな夢が見れそうだ。

⏰:08/12/10 21:19 📱:SH901iC 🆔:0Xqg4XG.


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