双子の秘密
最新 最初 全 
#524 [ゆーちん]
頭と体の意見が噛み合ってない自分の弱さに涙が止まらなかった。
きっと、どこかに悪が潜んでいるんだ。
園田さんが好き。
だけど私は園田さんにとって2番目でしょ?
だったら私も他の人と付き合ってもいいんじゃないかな、って。
:08/12/11 12:36
:SH901iC
:uyR.lwfs
#525 [ゆーちん]
太一くんにも恵がいる。
どうせ私は2番目だから。
2番目。
普通の恋がしたいだけだったのに。
こんな不毛な恋をしてるって聡志が知ったら、笑われちゃうかな。
「…別れるなんて嘘だよな?」
:08/12/11 12:37
:SH901iC
:uyR.lwfs
#526 [ゆーちん]
太一くんのその質問に、特に返事などはせず、ただ彼の唇に自分から重ねに行った。
もう…どうにでもなれって思った。
園田さんも太一くんもどっちも好きなの。
叶わない恋だけど、私はそれでいいって決めたから…だから、このキスをもう少しだけ楽しませて。
:08/12/11 12:37
:SH901iC
:uyR.lwfs
#527 [ゆーちん]
〔斗美〕
「やだ!辞めて!辞めろってば!やだー!」
最悪。
これだから暗い夜道は嫌い。
もうすぐで家だったのに。
「静かにしろ!」
「離して!辞めて!」
:08/12/11 12:38
:SH901iC
:uyR.lwfs
#528 [ゆーちん]
いくら抵抗しても敵わない。
悔しい。
女である事、力がない事、そして…援交をしていた事を後悔した。
「淀江さんに言われたんでしょ?離して!こんな事して何になんのよ!」
変態親父の繋がりってのはわからない物で、今、私を車に無理矢理乗せようとしている男3人は以前の客。
:08/12/11 12:39
:SH901iC
:uyR.lwfs
#529 [ゆーちん]
よりによってこの3人は他の親父よりも、やや若め。
力がある男をわざわざ選んで、私を誘拐ですか。
車に乗せられ、どこかに向かって走りだした。
「どこ行くのよ。」
「大人しく座ってて。」
縛られたり目隠しなどはされていない。
なので怖くはなかった。
:08/12/11 12:40
:SH901iC
:uyR.lwfs
#530 [ゆーちん]
ただ、怒りだけが沸き上がっているだけ。
今ドアを開けて無理矢理車から脱出してやろうか。
だけどそんな事をしても、またこいつらは誘拐しに来るんだろうな。
無駄な抵抗はよせ、ってか。
:08/12/11 12:41
:SH901iC
:uyR.lwfs
#531 [ゆーちん]
着いた先は事務所のようなビルだった。
何ここ。
私、何されるの。
ドアを開けて中に入れられると、やっぱり予感的中。
淀江さんがいた。
「…何の用?」
「ここは僕の事務所だから楽にしてくれていいよ。」
「事務所?てゆーかこの人達と何で知り合いなわけ?」
:08/12/11 12:42
:SH901iC
:uyR.lwfs
#532 [ゆーちん]
私を誘拐した3人を指差した。
「知り合いも何も、僕の部下だ。」
「部下?」
男は言った。
「淀江さんはここの社長なんだよ。」
あー。
なるほど。
全て繋がった。
:08/12/11 12:43
:SH901iC
:uyR.lwfs
#533 [ゆーちん]
お金の羽振りがいい事や、高級なプレゼントを惜しみなく与えてくれる事。
ここの3人が文句も言わずに、一致団結してる事。
「で、その社長さんは私に何の用ですか?もう淀江さんと私は何の関係もないでしょ?」
「そんな寂しい事言わないでくれよ。」
淀江さんは笑った。
:08/12/11 12:44
:SH901iC
:uyR.lwfs
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194